ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

ピーマンは味噌汁「合わない」は本当?野菜ソムリエが検証!

Photo by 稲吉永恵

「味噌汁にピーマンは合わない」という声をよく聞きますが、本当にそうなのでしょうか。この記事では、野菜ソムリエがピーマンの味噌汁を作って実食レビューし、合わないと言われる理由について徹底検証します。

そのうえで、ピーマンの味噌汁はどのように作ればおいしくなるか、プロならではのコツを盛り込んだ作り方を3つ提案。実際に食べてみて、問題点が解消できているか、おいしくなったかも詳しくレポートします!

この記事のまとめ

  1. 普通に味噌汁に入れると、合わないという感じるひとが多そう。
  2. おいしく味噌汁に入れるなら、細切りにしてごま油で炒めれから「後のせ」がおすすめ!
  3. 結論!ピーマンでも工夫次第でおいしい味噌汁は作れる

ピーマン味噌汁の実食レポート

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まずはシンプルに、「ピーマンを縦に切ってヘタと種を除き縦に6等分に切り、だしで煮て味噌を溶く」という方法で作りました。分量は以下の通りです。

ピーマンはクタッとしていてあまり食感はなく、汁にもピーマンの風味が染み出ていました。最近のピーマンは苦味が軽減されていることもあり、特有の青臭さや苦さはあまり感じられません。ただ、ピーマン自体の身が薄いため、食感はなく存在感がありませんでした。

野菜好きな我が家ですが、「これ、わざわざ作って食べなくてもいいかも」という感想が多数。具材のピーマンも汁も物足りなく感じました。


分量▼
・ピーマン……1個
・だし汁…300cc
・味噌……大さじ2/3杯

ピーマン味噌汁が「合わない」と言われる3つの仮説

実際にピーマンの味噌汁を食べてみて、どうして合わないと言われるのか、イマイチと感じるのか、仮説を立ててみました。仮説は「食感がない」「においが気になる」「満足感がない」の3つ。

ピーマンを食べやすいサイズに切って煮ると、あっという間に火が通り歯ごたえがなくなってしまいます。くにゃっとした食感のピーマンは物足りなく感じがち。そしてどうしても特有のにおいが汁に染み出てしまうため、なんとなく青っぽいピーマン臭が残ります。

さらに身が薄いピーマンは、具材としてあまり役割を果たしてなく、満足感を感じられません。これらの理由から、わざわざピーマンの味噌汁じゃなくても……という印象になるのかもしれませんね。

ピーマン味噌汁をおいしく作る改善策1「切り方を変えて炒めて煮る」

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「食感がない」という点を改善するために、ピーマンを乱切りにして作ってみました。あらかじめサラダ油でサッと炒めてだしで煮て作ります。これにより、ピーマンの食感を残すことができ、青っぽさが和らぐのではないでしょうか。以下、ベースとなる味噌汁の材料、分量はすべて同じで作ります。

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1. ピーマンは縦に切って乱切りにする
2. 鍋に油をひいてピーマンをサッと炒め、油が回ったらだしで軽く煮る
3. 火を止めて味噌を溶き入れて完成

ピーマン味噌汁をおいしく作る改善策2「ごま油で炒めて後のせ」

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「においが気になる」という点を改善するために、ピーマンをごま油で炒めます。食感も残すために煮込まず、細切りにして後のせしてみました。これにより、ピーマン特有のにおいが気にならなくなり、シャキシャキとした歯ごたえを楽しむことができます。

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1. ピーマンは縦に切って細切りにする
2. フライパンにごま油をひいてピーマンをサッと炒める
3. 味噌汁に後のせして完成

ピーマン味噌汁をおいしく作る改善策3「まるごと焼いてサッと煮る」

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「満足感がない」という点を改善するために、ピーマンをまるごと使います。まるごとじっくり焼くことで、ピーマンの甘味を引き出すことができ食べごたえもアップ。切らないので、ピーマン特有のにおいが汁に染み出るのも和らぐと思います。見た目もインパクトがあり物足りなさを軽減できますよ。

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1. 鍋にごま油をひいてピーマンをじっくり焼き、焼き色を付ける
2. だしを入れて煮立て、火を止めて味噌を溶き入れて完成
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
※本記事は個人の感想に基づいたもので、感じ方には個人差があります。

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