ベーコンを生でおいしく食べるためのルール

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ルール1:生で食べたいなら脂身が少ない「ショルダーベーコン」がおすすめ

スーパーで手に入れやすいベーコンの種類として「ばらベーコン」「ショルダーベーコン」「ロースベーコン」の3つがありますが、それぞれ脂身の量が異なるため生食したときの食感や味わいが違います。

脂身が多いベーコンは加熱したほうがおいしく食べられるため、非加熱でベーコンを食べるときは赤身が多くて脂身が少ない肩肉から作られた「ショルダーベーコン」を選ぶことをおすすめします。

ショルダーベーコンはばらベーコンやロースベーコンより低脂質で、脂っぽさが比較的少ないのが特徴です。ロースハムのような感覚で食べやすいので、はじめてベーコンを非加熱で食べる方に向いていますよ。(※6,7,8)

ルール2:「豚バラ肉を使用したベーコン」や「ハーフベーコン」は加熱する

豚バラ肉から作られているベーコンやハーフベーコンは脂身が多く、脂質量はショルダーベーコンの約1.6倍です。加熱食肉製品であれば生で食べることは可能ですが、脂っぽさが気になったり、油分が口に残ったりしてしまうおそれがあります。

衛生面では生食が可能であっても、脂質が多いベーコンの場合は加熱調理をするほうがおすすめです。適度に焼くと香ばしさが増したり、ほどよく脂が落ちたりするので、よりおいしくいただけます。

どんな原料を使用したベーコンなのかは、食品表示の「原材料名」という欄で確認できます。「加熱食肉製品」の表示と合わせてチェックしてみてくださいね。(※1,2,6,8)

ルール3:賞味期限内でも生で食べるのは「開封直後」だけにする

加熱食肉製品のベーコンを安全に生食するには、賞味期限内のものを開封した直後に食べることをおすすめします。ベーコンの包装を開けると空気中の酸素に触れて品質が悪化したり、雑菌が混入したりするおそれがあります。

そのため、賞味期限内であっても、開封してから時間が経ったベーコンは衛生面に注意が必要です。生食するのは避けて、加熱調理をしてから食べるようにしましょう。(※2,9)

ルール4:お弁当に生のまま入れるのはNG

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生食可能なベーコンであっても、お弁当のおかずとして生のまま入れるのは避けましょう。お弁当のおかずは、作ってから食べるまでの間に菌が増えたり、常温に置いておくことで菌が増殖しやすくなったりと、食中毒のリスクが高いものです。

お弁当のおかずにベーコンを使うときは、非加熱で食べられるものであっても加熱調理をしましょう。また、おかずを作り置きした場合はお弁当につめる前に再加熱をしてください。

なお、温かいままのおかずをお弁当に入れると傷む原因になるので、加熱したベーコンはしっかり冷ましてからつめることが大切です。(※10,11)

ルール5:おすすめの食べ方はサラダやサンドイッチ

生食可能なベーコンを食べるときは、同じく生のまま食べられる新鮮な野菜と組み合わせてサラダやサンドイッチにするのがおすすめです。

たとえば酸味のあるトマトと合わせると、ベーコンの脂っぽさが気にならずにさっぱりと食べやすくなります。トマトのサラダに細切りにしたベーコンをトッピングしたり、トマトとベーコンを食べやすくスライスして食パンにはさんだりしてみてはいかがでしょうか。

そのほか、市販のカップスープやサラダに食べやすく切ったベーコンを加えるのもおすすめです。ベーコンにはたんぱく質が豊富に含まれているので、簡単に食事を済ませたいときでもたんぱく質の摂取量を手軽に増やせますよ。
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