ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

はちみつは種類によって保存方法・保存期間が異なる

はちみつは種類によって保存方法や保存期間に違いがあります。この記事では、はちみつの種類別に、適切な保管方法や保存場所、保存期間を徹底解説。はちみつが結晶化する理由や結晶化してしまったときの対処法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

はちみつの保存方法は?記事のまとめ

  1. はちみつは種類によって保存方法・保存期間が異なる
  2. 天然・純粋はちみつは直射日光が当たらない常温で保存
  3. 加糖・精製はちみつはパッケージに記載された方法で保存
  4. はちみつは保存温度やはちみつに含まれるブドウ糖の含有率によって結晶化する
  5. 固まったはちみつを元に戻す際は湯煎にする

天然・純粋はちみつの保存方法・保存期間

天然・純粋はちみつとは、ミツバチが採取したはちみつで加工処理がされていないものを指します。天然・純粋はちみつは、雑菌が繁殖しにくく腐らないと言われていますが、適切に保存するのが大切。直射日光を避けて常温で保存し、開封後であっても冷蔵庫に入れないようにします。

保存方法

天然・純粋はちみつは、直射日光を避けて常温で保存しましょう。保存温度が低温になると結晶化するおそれがあるため、冷蔵庫に入れずなるべく温度変化のない場所で保存するのがポイントです。開封前も開封後も保存方法は同じ。開封後は水分や異物が入らないようにしっかり蓋をして保存しましょう。

保存期間の目安

天然・純粋はちみつは保存期間はメーカーによって異なりますが、2年~3年が目安です。取り出すときは清潔な乾いたスプーンを使用するようにするのがポイント。ただ時間が経つにつれ香りや風味が落ちるため、賞味期限内に食べるのがおすすめです。

加糖・精製はちみつの特長と保存方法・保存期間

加糖・精製はちみつは、天然・純粋はちみつとは大きく異なります。加糖はちみつとは、砂糖や水飴などで人工的に甘味を足したものを指し、精製はちみつとは、はちみつ特有の香りや色、栄養成分などを取り除いたものを指します。保存方法は種類によって異なるので、パッケージ裏を確認するようにしましょう。

保存方法

加糖・精製はちみつは、種類によって常温保存が可能なものや冷蔵保存を推奨するものなどさまざまあります。パッケージ裏の保存方法を確認したうえで保存するようにしましょう。

保存期間の目安

加糖・精製はちみつの保存期間はメーカーによって異なります。パッケージに記載されている保存方法で、賞味期限内に消費するようにしましょう。

【種類別】はちみつの保存方法・保存期間早見表

種類保存方法保存期間
天然・純粋はちみつ直射日光を避けて常温で保存2~3年
加糖・精製はちみつパッケージ裏に記載の保存方法を確認したうえで保存パッケージ裏に記載の保存期間

はちみつの保存方法に関するよくある質問

はちみつは冷蔵保存できますか?

はちみつは冷蔵保存には向いていません。冷蔵庫で保存すると結晶化することがあるため、冷蔵保存せず常温保存します。

はちみつは冷凍保存できますか?

はちみつは冷凍保存可能です。小分けにしてフリーザーバッグに入れてから、冷凍庫に入れます。保存期間は常温保存と同じです。購入したはちみつの賞味期限を確認しましょう。冷凍したはちみつはカチカチに固まることがないため、冷凍庫から出して数分おいておけば解凍できます。

天然はちみつは夏場でも常温保存でよいですか?

天然はちみつは、夏場でも常温保存でよいです。ただし、直射日光や多湿を避け、温度変化が激しくない場所で保存しましょう。

はちみつを保存したときに固まる原因と対処法

はちみつは、保存温度やはちみつに含まれるブドウ糖の含有率によって白く固まる(結晶化する)ことがあります。はちみつは、15℃前後から結晶しやすくなると言われているため、保存温度に注意するのが大切です。

またブドウ糖の比率が高いはちみつは結晶しやすいとされています。はちみつが固まっても品質や成分が変わるわけではないので食べても問題ありませんが、気になる方はブドウ糖の比率の低いものを選ぶとよいでしょう。(※1)

固まったはちみつを元に戻す方法

固まったはちみつは、固まったまま食べても問題ありません。元に戻したいときは、湯煎で温めるとよいですよ。はちみつは加熱しすぎると味が落ちるため、様子を見ながら少しずつつ温めて溶かすようにしましょう。

はちみつを適切に保存しておいしさをキープしよう

はちみつを開封したら、冷蔵庫に入れて保存していた方は意外と多いのではないでしょうか。天然・純粋はちみつは常温保存が基本で、加糖・精製はちみつは種類によって異なるので注意が必要です。天然はちみつは腐らないと言われますが、適切に保存し賞味期限を守るようにしましょう。
【参考文献】
(2025/01/29参照)

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