ライター : 稲吉永恵

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

ふきのとうの旬の時期・収穫時期とは

Photo by 稲吉永恵

ふきのとうはふきの花のつぼみで、日本全国に自生している山菜です。特有の香りと苦味が魅力で、春の味覚として親しまれていますよ。この記事では、ふきのとうの旬の時期や収穫できる時期について詳しく紹介します。いつ頃出回るか、確認していきましょう。

地方や気候によって変わるものの、2月~5月が旬

ふきのとうの旬の時期は収穫地域によって異なりますが、一般的な旬の時期は雪解けが始まる2月〜3月ごろ。気候によって成長速度が変わるため、地域ごとに収穫時期は変わってきます。

九州地方や西日本では1月下旬から収穫できる地域があり、雪解けが遅い山間部の寒い地域では、4〜5月まで採れますよ。ハウス栽培のものであれば12月ごろから出回るものもあります。

ふきのとうはどこで買える?出回る時期は?

ふきのとうは、スーパーの野菜売り場や道の駅の野菜売り場などで購入できます。また産地直送のふきのとうを通販で購入することも可能です。出回る季節は収穫地によりますが、12月〜翌5月まで購入できますよ。

旬や収穫時期まとめ

  1. 一般的な旬の時期:2月〜3月
  2. 九州地方や西日本では1月下旬〜、山間部の寒い地域では4月〜5月まで採れる
  3. 出回り時期:12月~翌5月ごろまで

自生したふきのとうはいつ・どこで採れる?

ふきのとうは日本全国で自生していて、水気の多い場所で見られます。畑や田んぼの畦道、山道、林道、野原など湿気のある場所で収穫できますよ。

雪解けが始まる時期に地面から芽を出します。注意深く見ていると顔を出している芽を見つけられます。収穫するときは開いていないつぼみを探します。はさみで根元を切り収穫しましょう。

つぼみが開き切ったものはNG

ふきのとうは、茶色や紫色の葉に包まれた状態のつぼみを収穫します。外側の葉で覆われたつぼみは硬く締まっているものがよいです。香りがとてもよく風味豊かで、苦味も少ないですよ。つぼみが開くと、苦味やえぐみが強くなります。独特の苦味が苦手な方はつぼみの状態のものを収穫しましょう。

あく抜きは必要?採ったふきのとうの食べ方

Photo by 稲吉永恵

ふきのとうはあくがあって苦味が強いので、生で食べるのはNGです。収穫するとあくが強くなるため、早いうちにゆでてあく抜きをしてから調理するようにします。

人気の調理法は天ぷらやふきみそ。食べやすく、ふきのとうの香りを存分に楽しむことができます。天ぷらにする場合は、ゆでずに水にさらし、水気をしっかり拭いてから衣をつけて揚げます。そのほかにも、おひたしや和え物、炒め物などさまざまな調理法で味わえますよ。

あく抜きの手順

  1. 外側の茶色の葉をむいて、よく洗う
  2. 根元を切り落とす
  3. 鍋にお湯を沸騰させ、重曹を入れふきのとうを3分ほどゆでる(水1Lに対して重曹小さじ1杯が目安)
  4. 冷水にさらし、1時間〜ひと晩水を替えながら水につけておく

ふきのとうの旬や出回る時期をチェックしよう!

ふきのとうは春の短い季節に出回る山菜です。あくが強く特有の苦味が特徴ですが、天ぷらやおひたしなどさまざまな料理で味わうと春の訪れを感じられますよ。地域によって収穫する時期は変わるので、お住まいの地域の出回る時期をチェックして手に入れてみてくださいね。
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