ライター : 川島 尚子

管理栄養士 / パティシエ

塩麹とは?

塩麹とは、米麹に塩と水を加えて発酵させた調味料のことです。その多くが甘酒のような、ややかための粥状またはペースト状。一部に粉末状や液状のものがあります。

原料の米麹は、蒸した米に麹菌を付着させて繁殖させたものを指します。食物の栄養を分解して消化や吸収を助ける酵素を豊富に含むのが特徴です。(※1,2,3)

塩麹が体に悪いと言われてしまう理由

塩麹が体に悪いと言われる理由

  1. 塩分を摂り過ぎるため
  2. エネルギーや糖質を摂り過ぎるため
  3. カビの一種のため

塩分を摂り過ぎるため

麹が使われるしょうゆと合わせみそと比べて、塩麹は塩分量が多いです。塩麹大さじ1杯(15g)あたりでは、塩分量は2.7g程度になります。既製品の場合は1.4g程度のものもあるようです。

成人女性の一日当たりの食塩相当量の目標量は6.5g未満とされており、1食あたり大さじ1杯を摂取すると、摂り入れる回数によっては目標量を超えてしまうため注意しましょう。(※4,5,6,7,8)

エネルギーや糖質を摂り過ぎるため

塩麹が体に悪いと言われる理由のひとつは、食べ過ぎるとエネルギーや糖質の摂り過ぎになるためです。塩麹の原料はその大半が米麹であるため、炭水化物のなかでも糖質を多く含みます。

同じ発酵調味料のしょうゆやみそと比べても糖質が多く、その分しょうゆと比べてエネルギーも高くなっています。食べ過ぎるとエネルギーや糖質の摂り過ぎになり、注意が必要です。(※4,5)

カビの一種のため

塩麹が体に悪いと思われてしまった理由として、原料の麹がカビの一種であることもあげられます。麹菌は和名をニホンコウジカビと言い、コウジカビ属に分類される菌です。

コウジカビ属のなかには病原性を持つものやカビ毒を発生させるものもあるため、これらの体に害のある菌類と混同されてしまったのかもしれません。(※2,9)

塩麹を摂り入れるポイント

塩麹を摂り入れるポイント

  1. 適量を摂り入れる
  2. 非加熱のものを選ぶ
  3. 麹の種類に注意する
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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