ライター : shoko

管理栄養士 / パティシエ

熱中症対策に味噌汁が良いって本当?

熱中症が起こる原因として、環境・からだ・行動の3つが関係すると言われています。

環境は気温湿度の高さや日差しなど、からだは年齢や持病、低栄養や体調不良など。行動は運動や屋外作業、水分補給できない状況などを指します。熱中症はこれらの原因によって、体に熱が溜まってしまった状態です。

熱中症の対策として水分や塩分を摂ることや、睡眠や普段の食事のバランスを整えて丈夫な体を作ることが大切です。味噌汁は水分・塩分の補給に加え、必要な栄養素を摂取するのに役立ちます。(※1,2,3)

味噌汁が熱中症対策になる理由

味噌汁が熱中症対策になる理由

  1. 水分補給ができるため
  2. ナトリウムとカリウムを効率よく摂れるため
  3. 食欲がないときにも食べやすいため
  4. 具材次第でさまざまな栄養素が摂れるため
  5. 自立神経を整えるのに役立つため

水分補給ができるため

味噌汁を摂取することで、水分補給ができて熱中症対策におすすめです。例えば、なすの味噌汁1杯には約189gの水分が含まれます

外出時の水分補給として持ち歩くのはむずかしいかもしれませんが、暑い時期はこまめな水分補給が欠かせません。食事の際に味噌汁を摂り入れることで、少しでも多く水分を摂取できるようにすると良いでしょう。(※2,4,5)

ナトリウムとカリウムを効率よく摂れるため

汗をかくと水分と一緒に塩分(ナトリウム)やカリウムも排出されてしまいます。熱中症対策では水分だけでなく、一緒に塩分やカリウムを摂ることが大切です。

カリウムは筋肉の収縮を助けるはたらきがあり、熱中症の回復を高めるのにも役立つとされる成分です。味噌汁にカリウムが豊富な野菜をたくさん入れると良いでしょう。また、味噌には塩分が多く含まれています。(※2,5,6)

食欲がないときにも食べやすいため

暑い時期には食欲が落ちてしまうこともあるかもしれません。食事量が減って必要な栄養素が不足すると、胃腸の機能も低下すると言われています。その結果、さらに食べられなくなる悪循環になるおそれもあるため、注意が必要です。

そのようなときには、冷やし味噌汁を摂り入れると良いでしょう。味噌の原料である大豆や米は麹菌の酵素で分解されており、消化吸収が良いのも特徴です。味噌汁を上手に摂り入れて悪循環に陥らないようにしましょう。(※4,7)

具材次第でさまざまな栄養素が摂れるため

味噌汁はさまざまな具材を加えやすいのもメリットです。不足すると夏バテを引き起こすリスクにつながるたんぱく質も、豆腐や肉類を具材として加えることで補うことができます。冷や汁のように魚をたっぷり使うレシピを選んでも良いでしょう。

また、ミネラルやビタミン類が豊富な野菜も加熱して味噌汁にすることでかさが減り、生野菜よりもたくさん食べやすくなります。(※3,8,9)
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