【形状】ベーグルとパンの違い

ベーグルとパンの違いのひとつとして、形状が挙げられます。パンの形状は比較的自由度が高い傾向にありますが、ベーグルはどのお店でも同じような形状で販売されていますよね。ベーグルとパンの形状の違いを学ぶことで、調理方法がイメージしやすくなり、お店で商品を選ぶのがもっと楽しくなりますよ。

ベーグルの形状

一般的なベーグルは、丸いドーナツ型をしています。パンとは異なり、四角や細長い形などはほとんど見かけません。形が類似しているドーナツは、形成の際に専用の型を使う傾向にありますが、ベーグルの場合は「生地を棒状に伸ばしてからリング状に丸める」のが基本です。

ベーグルの独特な形状の理由は、生地の中央付近にもしっかりと熱を通すためです。ベーグルの生地を加熱する際はお湯に入れてゆでる手法をとるため、全体が均一にゆであがるためにも、熱が通りにくい部分を作らないようにしています。

パンの形状

ベーグルとは異なり、パンの形状に明確な定義はありません。ただし食パンやフランスパンのように、パンの種類ごとに形状の定義がわかれている場合があります。とはいえベーグルのような制作過程におけるしがらみはないため、どのような形状でも基本的には自由といえるでしょう。

パンのなかには、形状から名前をつけられた種類も少なくありません。たとえばフランスパンは本来「バゲット」と呼ばれます。バゲットの意味は「杖」や「棒」であり、名前の通り細長い形状であることが特徴です。

【作り方・レシピ】ベーグルとパンの違い

ここでは、作り方やレシピにおけるベーグル・パンの違いをご紹介します。「ゆで」と「焼き」という、非常に大きな違いがあるベーグルとパン。独自の食感や風味を構成するプロセスを学び、それぞれの食品をより広い視野で楽しみましょう。

ベーグルの作り方・レシピ

ベーグルを作る際は、最初におもな材料をよく混ぜ合わせます。時間をかけてこねるほど、完成品をよりもっちりとしたベーグルに仕上がります。その後ドーナツ状に成形し、発酵。発酵時間が短いほど固く、長いほどやわらかいベーグルになります。

発酵を終えた生地をお湯でゆで、生地を膨張させて表面に膜を張ります。ゆで上がったらオーブンに入れて焼き、表面のパリパリ感や焼き色がついたら完成です。生地をこねる時間・発酵時間・焼き時間で仕上がりが異なるため、同じ味付けでも自分好みの商品を探す楽しみがあるのも、ベーグルの魅力といえるでしょう。

パンの作り方・レシピ

パンは種類によって作り方が異なりますが、ここでは基本のレシピをご紹介します。まずはおもな材料(酵母を含む)を入れ、水と一緒にこねて形成します。生地を引っ張ったときに薄い膜状になり、向こう側が透けて見えるようであればグルテンが発生している証拠です。

バターを入れてさらに混ぜたら、ボウルに移して一次発酵をおこないます。膨らんだ生地のガスを抜いたら、生地を小分けにして成形し二次発酵を行います。その後、オーブンに入れてパンごとに定められた温度・時間で焼いたら完成です。
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