ライター : 秋山 ちとせ

ティータイムコンサルタント/webライター

「お客様においしくお茶を届けるための学び」ナナズグリーンティーのお茶研修会に密着!

Photo by 秋山 ちとせ

日本茶カフェ「nana's green tea(ナナズグリーンティー)」を運営する「株式会社 七葉(ななは)」が京都宇治で毎年おこなう「京都お茶研修会」。昨年秋に発売された急須 “360KYUSU” の取材のご縁で、今回筆者も同行させていただきました。

この記事では研修会の様子と、その行程のなかでお伺いした、ナナズグリーンティーの日本茶を製造する「売茶中村(ばいさなかむら)」についてご紹介します。

360KYUSUの紹介記事はこちら▼

ナナズグリーンティー「京都お茶研修会」の目的

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ナナズグリーンティーのお茶研修会、目的は「どうすればお客様へよりおいしく魅力的にお茶を届けられるか」を考えること。お茶摘みからお茶の製造工程までを、見て体験して知ることができる貴重な研修会。実際に店舗でお茶を提供されている国内外のスタッフさんとともに学んできましたよ。

京都宇治・白川の茶園で抹茶原料となる茶葉の手摘み体験、売茶中村にて緑茶の製造工程を見学。宇治抹茶の老舗「山政小山園」の工場では、特別に抹茶ができるまでの工程を見せていただきました。(※工場内は撮影NG)

「売茶中村」について

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写真左から:「株式会社 なかむら」代表取締役 中村淸孝さん、「売茶中村」店主 中村栄志さん
売茶中村は、喫茶に製茶場を併設した京都宇治のお茶専門店。揉みたての茶葉を味わうためのお店です。使う茶葉は、なんといつでも”新茶”!一番よいタイミングで蒸した新茶を、ここだけの特殊な技術で冷凍保存するから、一年中いつでも新茶を味わうことができるんですよ。

店主は息子の栄志さん。鹿児島の茶農家と製茶場で修業を重ね、茶栽培の現場を土づくりから学び体得しています。宇治の老舗茶商に生まれ育ち、40年近くをお茶一筋に過ごしてきた父の淸孝さんとともに切り盛りしています。

売茶中村とナナズグリーンティー

Photo by 秋山 ちとせ

約20年にわたりナナズグリーンティーの日本茶を製造している、茶問屋「なかむら」がオープンした日本茶専門店が、売茶中村です。

ナナズグリーンティー1号店となる「Green tea cafe」創設時に、七葉代表 朽綱一人(くたみ かずと)さんが中村さんと出会い、ここからナナズグリーンティーの歴史がスタート。それ以来変わらぬ関係性で、運営を支えている縁の下の力持ちのような存在であるそうですよ。

売茶中村のこだわり

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「いままで生産農家しか飲むことができなかった揉みたてならではの煎茶を、多くの人に味わってほしい」、その想いが売茶中村創業のきっかけだそう。通常お茶屋さんでは、すでに製茶された茶葉を仕入れ提供するのが一般的。ほかでは味わうことのできない製茶したてのお茶を、売茶中村ではいただくことができるのです。

店内で製茶をする様子を見ることができるのも、売茶中村ならでは!店舗入口横の窓や店内から、機械が動く様子を見ることができますよ。

煎茶ができるまで

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店内に並ぶさまざまな機械、これはすべて「製茶」のための機械!茶農家や製茶工場にある機械を、特注で小型化してもらったそう。「茶葉を蒸気に当てて蒸し、蒸したお茶の葉をもみながら乾かす」ことで、1枚のお茶の葉は煎茶になるんですよ。茶葉が煎茶になるまでの工程を、売茶中村の製茶機の写真とともにご紹介します。
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