デコレーション時の比較

Photo by Uli

普通の粉砂糖(上)/泣かない粉砂糖(下)
着色していない白色ゆるめアイシングで土台を塗りつぶし、表面がかるく乾いてから黄色かためアイシングで線とリボンの模様を描きます。

どちらも白色ゆるめアイシングの塗りやすさはほぼかわりません。普通の粉砂糖の白色ゆるめアイシングは時間が経つとしっかりかたまり、黄色かためアイシングできれいに線とリボンの模様が描けます。

泣かない粉砂糖の白色ゆるめアイシングは時間が経ってもかたまりにくく、黄色かためアイシングで線はきれいに描けたものの、リボンの模様を描くとにじんでしまいました。

できたての比較

Photo by Uli

普通の粉砂糖(左)/泣かない粉砂糖(右)
できたての普通の粉砂糖でアイシングしたクッキー2枚(左)と、泣かない粉砂糖でアイシングしたクッキー2枚(右)を並べて違いを比べてみます。

どちらも白色ゆるめアイシングの見た目はかわりません。泣かない粉砂糖の黄色かためアイシングはにじみ、きれいなリボン模様がでていないのが分かります。普通の粉砂糖のアイシングはしっかり立体感があるのに対し、泣かない粉砂糖のアイシングはのっぺり平面的な仕上がりになっているのも特徴です。

6時間後の比較

Photo by Uli

普通の粉砂糖(左)/泣かない粉砂糖(右)
6時間冷蔵庫で保存し、表面のアイシングを比べてみます。どちらも見た目に変化はありませんが、触ってみると違いがありました。普通の粉砂糖でアイシングしたクッキーはかっちりかたまっていて、泣かない粉砂糖でアイシングしたクッキーは表面がやわらかいままです。指でかるく押すと跡が残ります。

翌日の比較

Photo by Uli

普通の粉砂糖(左)/泣かない粉砂糖(右)
翌日の見た目もかわりありませんでしたが、アイシングのかたまり方を確認するため、スプーンの背でかるく叩き、そのあと同程度の力で押さえてみました、

普通の粉砂糖でアイシングしたクッキーの表面は、スプーンの背で叩くとカンカンと乾いた音がします。スプーンの背で押してもへこむ気配はありません。力いっぱい押すとアイシングごとクッキーが割れました。

泣かない粉砂糖でアイシングしたクッキーの表面は、スプーンの背で叩いても音はほとんどしません。スプーンの背でかるく押すとすぐへこみました。白色ゆるめアイシングも黄色かためアイシングもすぐにへこみます。

違いがでるのはなぜ?

普通の粉砂糖(左)/泣かない粉砂糖(右)
普通の粉砂糖と泣かない粉砂糖でアイシングすると、かたまり方に大きな違いがでました。普通の粉砂糖でアイシングしたクッキーは6時間後ですでにしっかりかたまっていましたが、泣かない粉砂糖でアイシングしたクッキーは翌日でもかたまりきらず、押すと表面がへこみます。

かたまらない原因は、泣かない粉砂糖に入っているコーンスターチか乳化剤のどちらかだと考え、ためしにコーンスターチのみが入っている粉砂糖でアイシングをしてみたところ、翌日にはしっかりかたまりました。この結果から、泣かない粉砂糖のアイシングがかたまらなかった原因は乳化剤であると考えられます。

また、粉砂糖と卵白を混ぜる工程で、泣かない粉砂糖は理想のかたさにならなかったのに対し、普通の粉砂糖とコーンスターチのみ入っている粉砂糖は、すぐに理想のかたさになりました。

卵白を泡立てる際、油分があるとメレンゲがきれいに立たないのはお菓子作りの基本です。アイシング作りでも油脂(乳化剤)が入ることで、かためのアイシングが作れなかったのだと予想できます。

検証結果まとめ

比較項目普通の粉砂糖泣かない粉砂糖
おすすめのシチュエーションプレゼント用持ち運ばないおうち用
アイシングの作りやすさ☆☆☆☆☆
デコレーションのしやすさ☆☆☆☆☆
できたての見た目☆☆☆
6時間後の見た目☆☆☆
翌日の見た目☆☆☆

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