ライター : Uli

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食品における「常温」とは何度から何度を指す?

常温保存の温度や環境は食品表示法では定義されていませんが、食品メーカーの常温保存品は、室温15~30℃で保存されることを想定のうえ商品設計がされています。

厚生労働省の「常温保存可能品に関する運用上の注意」では「常温とは、外気温を超えない温度」とされています。

また、風通しが良く、湿度が高すぎない場所であることも重要です。温度や湿度が高い場所の保存は食品の品質が変わるおそれが。直射日光に当たる場所や高温多湿になる場所を避けて保存をするようにしましょう。(※1,2,3)

常温保存品の保存適正温度の目安

  1. 外気温を超えない温度(15~30℃)

食品を安全に保存する。適切な常温保存の方法

適切な常温保存の方法は、室温15~30℃で直射日光の当たらない風通しの良い場所を選ぶこと。湿度が60%を超えるとカビが発生しやすいため、湿度が60%以下の場所を選ぶのも重要です。

また、梅雨の時期(5月~6月)や気温の高い夏場(7月~9月)は特に注意が必要。湿度と温度が高いと細菌が増えやすく、食中毒の発生も多くなります。エアコンを切って外出している間に室温が30℃を超える環境では、常温保存可能な食品であっても冷蔵保存したほうがいい場合もあります。

常温保存できる食品はたくさんありますが、どこに置いても消費期限まで品質を保って保存できるわけではないため、食品ごとの注意点に気を付けて保存しましょう。(※1,3,4,5)

適切な常温保存場所

  1. 室温15~30℃
  2. 直射日光の当たらない風通しの良い場所
  3. 湿度60%以下の場所

食品別|常温保存の方法とコツ・ポイント

食品によって適切な常温保存の方法は異なります。常温保存可能な食品の保存方法と注意点を「生鮮食品」「飲料」「調味料」「乾燥食品・缶詰・レトルト食品」に分けてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

常温保存可能な「生鮮食品」の種類と保存のポイント

常温保存できる野菜は、土付きのごぼうや里芋、じゃがいも、さつまいも、玉ねぎ(新玉ねぎは例外)や、かぼちゃなどです。果物は、バナナ、みかん、キウイフルーツなどが常温保存可能ですが、追熟するためなるべく早く食べるのが基本。

土付きの野菜は土を洗い流さずに、そのまま新聞紙で包んで風通しの良い場所で保存しましょう。常温保存可能な生鮮食品であっても、カットしたり傷がついたりしているものは冷蔵保存します。(※6,7)

常温保存可能な「飲料」の種類と保存のポイント

「要冷蔵」と記載されていない未開封の飲料類は常温保存できます。紙パックの野菜ジュースや果物ジュース、スポーツ飲料、豆乳飲料などは、常温保存可能な商品が多いです。

飲料類を保存する際は、必ず直射日光が当たらない場所であることを確認しましょう。なるべく涼しい場所で保存するのも大切です。なお一度開封したものは、要冷蔵と記載されていないくても冷蔵保存してください。(※8)

常温保存可能な「調味料」の種類と保存のポイント

塩、本みりん、酢、酒、オリーブオイルやごま油などの調味料は、開封後でも常温保存ができます。密閉容器に入れるか容器の蓋をしっかり閉め、直射日光が当たらない冷暗所で保存しましょう。

しょうゆは未開封の状態であれば常温保存可能ですが、開封後は酸化がすすむため冷蔵保存が推奨されています。めんつゆ、ソース、ケチャップ、マヨネーズなど、ほとんどの調味料の開封後は冷蔵保存が必須です。(※9)

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