ライター : donguri

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春は花粉症だけでなく「黄砂」にも注意

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春はお花見やイースターなど楽しいイベントがたくさんある一方、花粉が気になる季節でもありますよね。この時期花粉とともに注意したいのが2〜5月に多く飛散する「黄砂」です。

macaroni編集部は、『iRobot(アイロボット)』が主催する “住環境における花粉対策セミナー” に参加。花粉症の名医・石井正則先生に教わった花粉対策のポイントを、黄砂との関係を含めて紹介します。

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JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科 石井正則医師
JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。JAXA宇宙医学審査会委員。ヨギー・インスティチュート認定のヨガインストラクターとしても活動している。最新の著書「めまい・耳鳴り・難聴を自分で治す本」(二見書房)など。

意外と見落としがち。春に多い「黄砂」

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黄砂とは中国の砂漠や高原から巻き上げられた土壌・鉱物粒子が、風に流れて日本の大気中に浮遊・降下する現象を指します。気象庁の集計では、2〜5月に黄砂が多く観測される結果に。春は花粉のイメージがありますが、同じ時期黄砂にも注意が必要なんですよ。

黄砂はアレルギー症状と関連があり、目のかゆみ、鼻水やくしゃみなどを引き起こすことがあると報告されています。また花粉症を悪化させるとの指摘も。

環境省と気象庁による「黄砂情報提供ホームページ」や、気象庁による「黄砂情報」を参考に、春は黄砂の飛散量にも注意しましょう。(※1,2)

花粉症に悩む人はほかのアレルギーにも要注意

石井先生は、スギ花粉症の人はほかのアレルギー症状をもっていることが多いと言います。アイロボットの調査では、スギ花粉症に悩む人の約70%は「ヒノキの花粉症」「ダニ・ハウスダストアレルギー」「ブタクサの花粉症」の症状があることがわかりました。

ブタクサは秋頃、ダニやハウスダストは一年中注意が必要です。花粉症の症状がある人は、黄砂だけでなくほかのアレルギーにも気を付けましょう。

黄砂対策のポイント

ポイント

  1. 黄砂が多い予報の日はできるだけ外出を避ける
  2. 外出時はマスクをする
  3. 室内では空気清浄機を稼働する

黄砂が多い予報の日はできるだけ外出を避ける

石井先生は、花粉にできるだけ触れないことが重要な対策になると言います。これは黄砂も同様。環境省は、黄砂が多い日は不要な外出を控えることによって症状を軽減できる可能性があるとしています。

テレビや環境省、気象庁の情報をもとに黄砂量をチェックし、黄砂が多い予報の日はできるだけ外出を避けるようにしましょう。(※1)

外出時はマスクをする

花粉シーズンに欠かせないマスクは黄砂対策にもおすすめ。マスクを着用することで、黄砂の吸入予防効果が期待できますよ。

しっかりとマスクを着用していても、サイズが合っていなかったり隙間があったりすると効果は軽減してしまいます。顔の大きさに合ったものを選び、空気が漏れないように着用しましょう。(※1)
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