ライター : shoko

管理栄養士 / パティシエ

ごまを食べ過ぎると起こるリスクとは?

ごまの食べ過ぎによるリスク

  1. 食物繊維の摂り過ぎになる
  2. 脂質の摂り過ぎになる

食物繊維の摂り過ぎになる

ごまは可食部100gあたりに食物繊維が12.6g含まれています。そのうち2.5gが水溶性食物繊維、残りの10.1gは不溶性の食物繊維です。食物繊維の多い食品として知られるごぼうは100gあたり5.7gで、比較するとごまのほうが食物繊維量が多いことがわかります。

ごまは大さじ1杯あたり9gであり、一度に大量に食べることは少ないかもしれませんが、極端な量を食べ過ぎないように注意しましょう。(※1,2,3)

脂質の摂り過ぎになる

ごまはごま油の原料となることからもわかるように、脂質が多い食材です。ごまの可食部100g中54.2gが脂質で、脂質はエネルギーも高いことからごまのエネルギーが高めなのは脂質の影響と言えます。

料理やトッピングに使う程度であれば量が少ないため、脂質の摂り過ぎにはなりにくいです。しかし極端に食べ過ぎてしまうと脂質やエネルギーの摂り過ぎにつながるため、量には注意しましょう。(※4)

ごまを食べ過ぎると便秘になる?

ごまを食べ過ぎると便秘になると言われる理由は、ごまが食物繊維を豊富に含み、不溶性食物繊維の割合も多いためです。不溶性食物繊維は便の体積を増やして腸のぜん動運動を促すはたらきをもちますが、腸の活動が低下している場合に便秘を悪化させることもあります。

ごまは一度に食べる量が少ないため、ごまだけで不溶性食物繊維の摂り過ぎになることは考えにくいです。ただし便秘の対策として食べたい場合は摂り過ぎに注意しましょう。(※1,5)

ごまを食べ過ぎると太る?

ごまを食べ過ぎると太ると言われる理由は、可食部100gあたりのカロリーが605kcalと多いためです。肥満の原因のひとつとして摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ることが挙げられています。ごまの食べ過ぎによって摂取エネルギーが増え、太ると言われているようです。

ただし、ごまは大さじ1杯(9g)で55kcal程度。一度にそこまで大量に食べ過ぎることは考えにくいため、適量であれば気にし過ぎなくてもよいでしょう。(※3,4,6)

ごまを食べ過ぎるとニキビができる?

ごまを食べ過ぎるとニキビができると言われている理由は、ごまが脂質を多く含む食品だからです。チョコレートやナッツを食べ過ぎるとニキビができると言われることがあるのと同じように、脂質の多いごまを食べ過ぎることでニキビができると言われてしまったのかもしれません。

しかし、動物性脂肪や糖質の摂り過ぎはニキビにつながる場合があるとは言われるものの、特定の食品でニキビが悪化する研究結果はないようです。それぞれの体質にもよりますが、そこまで気にしすぎる必要はないでしょう。(※7)
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