ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

大人ニキビの原因とは?

食生活の乱れ

栄養素のなかには、ビタミンB1やビタミンCなど、皮膚の健康に関わるものがあります。そのため、食生活が乱れて栄養バランスが崩れると、大人ニキビができやすくなってしまうおそれが。

また、ダイエット目的や偏った食生活で、同じものばかり食べると、栄養バランスが悪くなるため注意が必要です。主菜・副菜・汁物をそろえ、バランスのよい食事を心がけましょう。(※1,2)

睡眠不足

大人ニキビの原因のひとつに、睡眠不足が挙げられます。傷ついたり、荒れてしまったりした皮膚が再生するのは、睡眠中に分泌される「成長ホルモン」のおかげ。しっかり寝ることが、皮膚を健康に保つうえで重要です。

皮膚の再生には6時間以上かかります。睡眠時間が不足しないように、規則正しい生活リズムを意識してください。(※1,2)

誤ったスキンケア

大人ニキビができやすいとき、スキンケアの方法が間違っている場合があります。大人ニキビにとって注意が必要なのは皮膚の乾燥です。乾燥すると潤いを保つために皮脂の分泌が促され、ニキビを誘発します。

ニキビ対策として頻繁に洗顔して皮脂を取り除くと、かえって皮膚の乾燥が進んでしまうおそれが。洗顔はやさしくおこない、油分が少ないスキンケア用品でしっかり保湿しましょう。(※3,4)

ホルモンバランスの乱れ

生理前にできる大人ニキビには、ホルモンバランスの乱れが関わっています。「卵胞ホルモン」には皮膚の健康を維持する作用がありますが、生理前には分泌量が減少。さらに、生理前に分泌量が増える「黄体ホルモン」には毛穴周辺の皮膚を厚くする作用があり、毛穴がつまりやすくなってしまいます。

このように、生理前は皮膚の状態が乱れやすいため、いつも以上にスキンケアや生活習慣に気を配りましょう。(※4,5)

ストレス

大人ニキビはストレスによって引き起こされたり、悪化したりするおそれがあります。ストレスを感じると、老化や免疫力低下の原因である「活性酸素」が体内で作られます。ニキビの原因菌の繁殖につながるため、注意が必要です。

適度に運動をおこなったり、趣味に没頭したりして、ストレスをためないよう心がけてください。(※1,2)
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