ライター : 川島 尚子

管理栄養士 / パティシエ

ビタミンB12ってどんなビタミン?

ビタミンB12のはたらき

ビタミンB12は水溶性のビタミンで、食品中にはたんぱく質とくっついた状態で存在しています。ビタミンB12は体の中で、たんぱく質や核酸を作る際に必要となる栄養素です。

ほかにもアミノ酸や脂肪酸の代謝や赤血球の成熟にも関わり、葉酸と一緒に健康な赤血球を作っていることから「造血のビタミン」とも呼ばれます。(※1,2,3)

ビタミンB12の一日当たりの摂取量の目安

性別男性女性
年齢推定平均必要量推奨量目安量推定平均必要量推奨量目安量
0~5(月)--0.4--0.4
6~11(月)--0.5--0.5
1~2(歳)0.80.9-0.80.9-
3~5(歳)0.91.1-0.91.1-
6~7(歳)1.11.3-1.11.3-
8~9(歳)1.31.6-1.31.6-
10~11(歳)1.61.9-1.61.9-
12(歳)以上2.02.4-2.02.4-
ビタミンB12の一日の摂取量の目安(μg/日)
妊婦と授乳婦の場合はそれぞれ以下のように付加量が設定されています。
妊婦:推定平均必要量+0.3、推奨量+0.4
授乳婦:推定平均必要量+0.7、推奨量+0.8

(※1)

ビタミンB12を多く含む食品ランキング

ビタミンB12が多い食品

食品名ビタミンB12含有量(μg)(可食部100gあたり)
しじみ(水煮)82.0
しじみ(生)68.0
あさり(水煮)64.0
牛レバー53.0
あさり(生)44.8
鶏レバー44.0
豚レバー25.0
カキ23.0
まいわし16.0
さんま16.0
うずら卵4.7
卵黄3.5
プロセスチーズ3.2
パルメザンチーズ2.5
(※4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17)
ビタミンB12 を豊富に含む食べ物を一覧にまとめました。

これ以外にものりやひじきなどの海藻にも多く含まれますが、一度に食べる量で換算するとそこまで多くないため、上記の食ベ物とうまく組み合わせて自分に必要な量を補うようにしましょう。

ビタミンB12の摂取のポイント

ビタミンB12の摂取のポイント

  1. 不足すると貧血の原因に
  2. 摂り過ぎても吸収されない
  3. 上手に摂り入れるためには
  4. 不足しやすい人の特徴とは

不足すると貧血の原因に

ビタミンB12が不足すると悪性貧血の原因となります。悪性貧血は舌に赤い炎症が出るのが特徴で、それ以外には下痢、息切れ、めまい、動悸、だるさ、食欲不振なども起こる貧血です。

ほかにもビタミンB12は神経系のはたらきにも関わっており、手足のしびれ、集中力の低下、物忘れなども招きます。ただし、体内にある程度蓄えられていることから、不足することはあまりありません。(※3)
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