ライター : 相羽 舞

管理栄養士

そら豆の食べ過ぎは体に悪い?

そら豆にはカリウムや食物繊維などが豊富で、適量であればむくみや便秘対策に役立ちます。しかし、人によっては摂り過ぎるとお腹が張る、ガスがたまるなどの不快感をおぼえるおそれが。具体的にどんなデメリットがあるのか、くわしくみていきましょう。(※1,2)

そら豆の食べ過ぎによる症状・リスク

食べ過ぎによる症状

  1. カロリーの摂り過ぎで太る
  2. お腹の張りや便秘の悪化につながる
  3. ごくまれに貧血を起こす

カロリーの摂り過ぎで太る

そら豆のカロリーは100gあたり102kcalと、野菜類のなかでは高めです。そのため食べ過ぎはカロリーの摂り過ぎにつながるおそれが。

消費するカロリーよりも摂取するカロリーが多かったり、糖質を摂り過ぎたりすると太ります。そら豆は糖質量も多く、同量のじゃがいもの2倍以上。度を越えて食べないように気をつけましょう。(※3,4,5)

お腹の張りや便秘の悪化につながる

冒頭で少し触れましたが、そら豆に多く含まれる不溶性食物繊維は、摂り過ぎると人によってはお腹の張りやガスがたまる感覚をおぼえたり、便秘を悪化させてしまったりするおそれが。

特にサプリメントで食物繊維を摂っている人は、過剰摂取にならないよう注意が必要です。(※2)

ごくまれに貧血を起こす

日本人では0.1%とごくまれだといわれていますが、特定の酵素が生まれつき少ない、または機能が弱いという人の場合、そら豆を摂取することで急激なめまいや立ちくらみ、息切れといった貧血症状がみられることがあります。

そら豆自体に毒があるわけではないため、健康な人では問題ありません。(※6,7)

そら豆の食べ過ぎの目安

一日8粒まで、それ以上は食べ過ぎ

厚生労働省が推進する「健康日本21」において、豆類は一日に100g摂取するのが目安とされています。仮に一日分の豆類をすべてそら豆から摂るとすると、1粒を6gとした場合16粒ほど。

そら豆は豆類のなかで「炭水化物が多いグループ」とされ、ほかの豆類もバランス良く摂ることが望ましいため、多くても一日の目安の半量である8粒程度にとどめましょう。なお、1人前の目安は約30gで5粒程度です。(※8,9,10,11)
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