ライター : 戸田千文

紙とWEBの編集ライター

なぜ有名に?広島お好み焼きの特徴、作り方

広島のお好み焼きのルーツは、子どものおやつとして駄菓子屋で販売されていた「一銭洋食」といわれています。しかし広島では戦後、支援物資として手に入った少量の小麦粉を水で溶いて作る一銭洋食が食事として親しまれるように。いつしか少量の豚肉をのせて販売するお店が登場し、「お好み焼き」と呼ばれるようになったのです。

広島お好み焼きが食べられる店は広島市をはじめ、県内に多くあります。なかでも観光客におすすめの店が、広島駅そばの「駅前ひろば」、そして繁華街・新天地にある「お好み村」。どちらも複数のお好み焼き店が並んでいて、比べながら店を選びたいという人にぴったりです。

広島お好み焼きの作り方

生地をうすく伸ばし、たっぷりのキャベツにもやし、豚バラ、焼きそば、卵を重ねて焼きあげる広島のお好み焼き。関西のお好み焼きに比べると、作るのがむずかしいと感じそうですが、本場・広島では自宅で作って楽しむ家庭も多くあります。

定番のトッピングは、イカ天やネギ。ほかにも大葉や餅、キムチ、チーズなどとも相性が良いので、いろんなトッピングを用意して手作りにチャレンジしてみましょう。

1. 広島を代表する行列店「薬研堀 八昌(はっしょう)」

広島のお好み焼きの名店といえば、まず思い浮かぶ代表店が「薬研堀 八昌(はっしょう)」。ミシュランガイド広島でビブグルマンに選ばれた名店です。

営業は午後4時からの夜営業のみ。平日でも長い行列は覚悟して来店する必要がありますが、「それでも食べたい」と多くの観光客・地元客でにぎわいます。

注文後、お好み焼きが焼き上がるまでは20〜30分ほど。待ち時間には、サイドメニューの牛タンや牡蠣(冬季限定)の鉄板焼きを楽しむのがおすすめです。

そば肉玉

広島お好み焼きの定番といえば「そば肉玉」。八昌では、双子卵を使用しています。黄身の量が多いため、焼き上がり後もとろ〜っと半熟をキープ。季節ごとに産地を変えて仕入れるキャベツはたっぷり使って、じっくりと蒸し焼きにするので甘味をしっかり感じることができます。

キャベツがふっくらしているのに反して、麺はパリッとほどよい香ばしさ。絶妙なバランスで多くのファンがいる逸品です。
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2. ふわっとドーム型が特徴「電光石火 駅前ひろば店」

広島駅から歩いて5分ほどの場所にある「駅前ひろば」。10店舗以上のお店が集まるお好み焼きのテーマーパークともいえる場所です。

そんな駅前ひろばで人気を集めているのが「電光石火」。ミシュランガイドでビブグルマンを獲得したこともあり、全国にファンがいるお店です。

駅前ひろば店は全席カウンター席なので、職人がお好み焼きを焼く様子をライブ感たっぷりに楽しめます。ぜひ、鉄板の上から熱々をいただきましょう。

電光石火

1,360円(税込)
おおすすめのメニューは店名と同じ「電光石火」。肉・玉子ダブルにイカ天、大葉、ネギかけの大ボリュームで、そばかうどんはお好みで選べます。

電光石火のお好み焼きの特徴は、なんといってもふわっとしたドーム型のビジュアルです。かなりのボリュームがあるように見えますが、野菜たっぷりで想像以上に食べやすいのも魅力。ふわっとした口当たりで、1枚ぺろりと食べられます。
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