ライター : 朝戸尚子

管理栄養士 / webライター

たけのこの食べ過ぎは体に悪い?

たけのこには食物繊維が豊富に含まれ、便秘の対策や美容へのはたらきも期待できる食材です。春ならではの食材として積極的に食卓に取り入れたいところですが、食べ過ぎると便秘や肌荒れなど、逆に悪い影響を及ぼすことがあるんです。

食べ過ぎのデメリットや適量について具体的にみていきましょう。(※1)

たけのこの食べ過ぎによる症状・リスク

食べ過ぎによる症状

  1. 便秘や下痢をおこす
  2. 肌荒れ・ニキビの原因に
  3. じんましんや痒みが出る
  4. 栄養バランスが偏る
  5. 結石の原因になるおそれも

便秘や下痢をおこす

たけのこには食物繊維が豊富に含まれています。適量であればメリットの多い栄養素ですが、食べ過ぎるとお腹の調子を悪くすることがあります。

特にたけのこに多く含まれる不溶性の食物繊維は、食べ過ぎると便秘を引き起こしたり悪化させることがあるので食べ過ぎには注意が必要です。(※1)

肌荒れ・ニキビの原因に

水煮たけのこに付着している白い粉は、たけのこ由来の成分であるチロシンです。アミノ酸の一種なので食べても問題ありませんが、食べ過ぎるとシミやそばかすが濃くなる元になります。

またたけのこのアクにはシュウ酸が含まれますが、摂り過ぎるとニキビの原因に繋がります。(※2,3)

じんましんや痒みが出る

たけのこを食べ過ぎるとじんましんを代表とするアレルギー症状が出ることがあります。これはヒスタミンという物質によって引き起こされた「仮性アレルゲン」と呼ばれる症状です。

通常の食物アレルギーとは異なり誰にでも起きる可能性がありますが、アク抜きと加熱での対策が可能です。(※4,5)

栄養バランスが偏る

ひとつの食材を極端に食べ過ぎると栄養バランスが偏ります。たけのこには食物繊維やカリウムが多く含まれますが、脂質やビタミンの含有量は少ないです。

特定栄養素の摂り過ぎや不足にならないよう、ほかの食材と組み合わせてバランスの良い食事を心がけましょう。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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