ライター : 相羽 舞

管理栄養士

キャベツの食べ過ぎは体に悪い?

キャベツは、免疫力を高めるビタミンCや、胃の粘膜を正常に保つビタミンUなどを含み、適量であれば健康維持に役立つ野菜です。

しかし、キャベツの食べ過ぎによって、お腹の張りやガスがたまりやすくなるといった不快な症状につながるおそれが。具体的にどんなデメリットがあるのかみていきましょう。(※1,2)

キャベツの食べ過ぎによる症状・リスク

食べ過ぎによる症状

  1. 便秘になる
  2. 腹痛や下痢をおこす
  3. ガスがたまる、おならがにおう
  4. 栄養が偏る

便秘になる

キャベツに豊富な不溶性食物繊維は、適量であれば便の量を増やし、腸の動きを活発にして排便を促します。

しかし、人によっては不溶性食物繊維を摂りすぎるとかえって便秘になったり、便が固くなったりするおそれが。食物繊維は水溶性と不溶性の2種類をバランス良く摂ることが大切です。(※3,4)

腹痛や下痢をおこす

キャベツを食べ過ぎて体が冷えたり、消化不良がおこったりすると、下痢につながるおそれがあります。

キャベツに限らず、食べ過ぎや飲み過ぎは消化不良の原因のひとつです。また、キャベツは体を冷やす作用がある野菜。食べ過ぎによりおなかが冷えて腸粘膜が刺激されると、水分がうまく吸収されなくなって下痢につながります。(※5,6)

ガスがたまる、おならがにおう

不溶性食物繊維は、ガスを発生させる原因のひとつ。食べ過ぎると腹痛やおなかの張りにつながることも。また、キャベツに含まれる成分により、おならがにおう場合があります。これは、キャベツやブロッコリーなどアブラナ科の野菜に含まれるスルフォラファンによるもので、硫黄のようなにおいになることがあります。(※2,7)

栄養が偏る

キャベツばかりを食べておなかいっぱいになってしまうと、ほかの食べ物から栄養が摂れず、偏った食事になるおそれがあります。

キャベツにはビタミンCやカリウム、食物繊維などが含まれていますが、たんぱく質や脂質は少ないです。キャベツの食べ過ぎによりたんぱく質や脂質が足りなくなると、エネルギー不足や筋肉量の減少、集中力の低下などにつながるおそれが。偏った食べ方をせず、バランス良く栄養を摂るようにしましょう。(※1,8,9)
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