ライター : さかたそのか

管理栄養士/食生活アドバイザー/フードライター

監修者 : 竹内 弘久

杏林大学医学部付属病院 外科医

みかんを食べ過ぎると

竹内先生:
「胃腸が弱く下痢を起こしやすい方や血糖値が高い方は、みかんの摂取に注意が必要です。

また、みかんの過剰摂取による症状で体が黄色くなることがあります。なかでも眼球結膜(白目)が黄色くなっている場合は黄疸の可能性があり、医療機関への受診が必要です」

みかんを食べ過ぎると

  1. カロリー過多で太る
  2. 腹痛や下痢を引き起こすおそれ
  3. 柑皮症になるおそれ

カロリー過多で太る

水分やビタミンが豊富な果物は、糖質が高いことも特徴です。糖質は、食べ過ぎると中性脂肪として蓄えられて、太ってしまうおそれがあります。

みかん100gあたりのカロリーは49kcal、糖質は11.0gです。Mサイズ(可食部75g)なら7個で白ごはん1杯と同等のカロリー・糖質を摂ることになります。(※1,2,3,4,5)

腹痛や下痢を引き起こすおそれ

みかんを食べ過ぎると、腹痛や下痢につながるおそれがあります。みかんは、果物のなかでも特にビタミンCが多く含まれています。健康に良いイメージのあるビタミンCですが、摂り過ぎると下痢を引き起こすおそれがあるんです。(※6)

柑皮症になるおそれ

みかんをたくさん食べると、手が黄色くなることがありますよね。これは、みかんに含まれるオレンジ色の色素(カロテノイド)が原因です。脂質にくっつきやすい性質があり、手の脂肪と結合して色が変わると言われています。これは病気ではなく自然に元に戻るものですが、気になる方は食べ過ぎに注意しましょう。(※7)

みかんは一日に何個まで食べても良いか

一日3個まで

みかんの食べ過ぎは、肥満や下痢につながるおそれがありますが、適量を守って食べれば問題はありません。一日あたりの果物の目標摂取量は200gです。1個あたり75gのみかんであれば、一日3個までが適量と言えます。

なお、一度に多くのみかんを食べ、ビタミンCを過剰に摂ると下痢につながるおそれが。一度に食べる量は1〜2個程度、胃腸が弱い方は1個までにとどめましょう。(※3,5,8,9)

食べ過ぎなければ体にいい!みかんの栄養と効果

みかんには、ビタミンCやβ-クリプトキサンチンが豊富に含まれています。これらは肌の調子をととのえてくれるほか、ウイルスや細菌から身体を守るはたらきがあります。また、カリウムが多いため、むくみ対策にもおすすめの果物です。

食べ過ぎには注意が必要ですが、女性に嬉しい栄養素も摂れるので、適量を知ることが大切です。(※10)

みかんは一日3個でおいしく健康に

みかんを食べ過ぎると、肥満や下痢につながるおそれがあります。一日3個までを目安に食べることがおすすめです。

肌を健康に保ち、ウイルスから身体を守ってくれる嬉しいはたらきもあるみかん。適量を守っておいしく食べてくださいね。
【参考文献】
(2023/11/24参照)
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