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え、顔が黄色に…!?
冬といえば、こたつにみかん!暖かい部屋で食べるみかんって本当においしいですよね。一つ、また一つとついつい手が伸びてしまいます。
とくに家でゆっくり過ごすお正月には、みかんの食べ過ぎで手が黄色くなってしまったという経験をお持ちの方が多いのでは?実はこれ、「柑皮症(かんぴしょう)」といって皮膚が黄色に変色する症状です。
以前はみかんが多く出回る冬によく起こる病気だったのですが、最近では季節を問わずになってしまう人が増えているのだとか。その原因は?そして柑皮症になってしまったら、どうしたらいいの?
今回は柑皮症の症状と対策についてご紹介します。
柑皮症とは?
みかんをいっぱい食べた後に起こりやすい「柑皮症」の主な症状は、手足が黄色に変色すること。みかんなどの柑橘類に含まれるカロテンという色素が、顔を含む全身の皮膚表面や皮下脂肪組織に沈着することで起こります。特に起こりやすいのが、角質の厚い手や足の裏です。
なってしまったら…
みかんの食べ過ぎなど思い当たることがあり、皮膚の黄色が気になる場合は、ひとまずカロテンの摂取量を制限しましょう。体内のカロテン量が減ってくれば柑皮症はすぐに改善します。ただし、期間は数週間から数ヶ月など個人差があるので、はじめから大量摂取しないことに越したことはありません。
「黄疸」との違いは?
体の皮膚が黄色く変色する別の病気に「黄疸(おうだん)」があります。黄疸は、肝機能の低下により引き起こされる症状です。
柑皮症と黄疸の違いは、目の色を見るとはっきり分かります。黄疸の場合は、皮膚だけではなく、目の白目部分も黄色く変色してしまいます。これは柑皮症には見られない症状ですので、心配になったらチェックしてみてください。
柑皮症が起こる原因
柑皮症の原因は柑橘類等に含まれる「カロテン」の過剰摂取によるものです。このカロテンは柑橘類だけではなく、緑黄色野菜や海藻等にも含まれています。
カロテンは、体内に入ると、人体に必要なビタミンAに変化します。このビタミンAは暗い場所で極度に視力が衰える夜盲症(とり目)や、皮膚乾燥症、を防ぐ働きがあると言われています。私たち人間にとってなくてはならない栄養素です。
幅広い食材に含まれるカロテン
カロテンにはいくつかの種類があり、次のような食材に含まれています。
・α‐カロテン:かぼちゃ、アプリコット
・β‐カロテン:にんじん、ほうれん草、マンゴー
・リコピン:トマト、柿、スイカ
・フコサンチン:わかめ、昆布、ひじき
・アスタキサンチン:エビ、カニ、イクラ
よく知られているように、カロテンはとくに緑黄色野菜に多く含まれています。
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