近い将来チョコが食べられなくなる!? チョコを取り巻く2020年問題とは

わたしたちの大好きなチョコレートが2020年には食べられなくなる!? そんな危機的状況が近づいていることをご存知ですか?どうしてそう言われているのか、そんなショッキングな事態を回避するためになにができるのかレポートします。

チョコレートが食べられなくなるなんて!

大人も子供も大好きなチョコレート。みなさんご存知かと思いますが、チョコレートは「カカオ」から作られます。
昔は富と権力のシンボルでもあったとされるカカオですが、なんと現在、需要と供給のアンバランスが深刻な状況にあるそうです。

消費量が生産量をはるかに上回る!?

現在、カカオの消費量は生産量をはるかに上回っており、きわめてアンバランスな状態にあるそうです。2013年には全世界で生産量を約7トンも上回る量のカカオが消費されたのだとか。
このギャップは今後さらに大きくなると予測されています。その背景には、人口の多い中国やインドでの消費が急速に拡大しているという事情もあります。
チョコレートの大手メーカー・マース社とスイスに本社のあるバリーカレボー社によると、2020年にはカカオの生産量が消費量と比べて100万トン足りない計算になるそうです。
2020年といえば、わずか4年後。その頃にはカカオ不足が深刻さをきわめ、チョコレートが食べられなくなるかもしれません!

深刻なカカオ不足が起きる理由

なぜカカオ不足が起きてしまうのでしょうか?

まずカカオの栽培の難しさが理由として挙げられます。
カカオは苗を植えても実をつけるまでに数年かかります。さらに良い実を収穫するには6、7年かかるうえ、わずかな量しか収穫できません。
また、カカオを栽培するには高温多湿の肥沃な土地、かつ水はけの良い土地でなければならず、強風が吹かない場所であることも大事な条件です。つまり非常に限られた土地でないとカカオは栽培できません。

世界生産量の7割はアフリカ

カカオの世界生産量の約7割はアフリカが占めていますが、気候の変動の影響を受け、2012年から2013年にかけてコートジボワールとガーナの2か国だけでも生産量が約8万トン減少しています。

またカカオの木が病気におかされた結果カカオの収穫量が減ったことや、カカオの栽培地がより生産性の高い作物づくりに転用されることなども関係しています。

賃金の低さも問題に

カカオ生産者の賃金の低さもカカオ不足の大きな要因のひとつです。

例えばコートジボワールでは、チョコ1個の値段が日本円に換算すると290円なのに対して、カカオ農家が一日当たり得られるお金は約1000円なのだそう。どう考えても賃金が安すぎですよね。

これでは、お金のもうからないカカオの栽培から手を引く農家が増えるのも無理はありません。

「2020年問題」解決のためにできること

アフリカでは多くの人がカカオ栽培で生計を立てていますが、子供も労働力として働かせている家庭が実に多いのです。児童労働にはさまざまな要因がありますが、その背景にはカカオ農園を営む家庭が貧困に苦しんでいるという現実が大きく横たわっています。
この問題を解決するためにできることのひとつに、フェアトレードチョコレートを選ぶことが挙げられます。
国際フェアトレードの基準では、児童労働を禁止し、生産者が労働に見合った金額で収入を得られるように「フェアトレード価格」を設定しています。フェアトレード認証チョコレートは日本でも売られていますので、該当する商品を買うというところから私たちもカカオ農家を支援していくというのはいかがでしょうか?
▼ 日本で買えるフェアトレードチョコレート一覧はこちらから。

おわりに

2020年にはチョコレートが食べられなくなる。そんな危機が迫っていると初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。

食べられるとしても値段がはねあがってしまう、品質が低下してしまうといった可能性は十分にあります。フェアトレード製品を選ぶことでカカオ農家を応援し、2020年問題をすこしでも回避したいものです。
ひとりの力は小さくても皆で協力しあえば……フェアトレードの輪が全世界で広がることを祈りたいと思います。

特集

SPECIAL CONTENTS