ライター : さかた そのか

管理栄養士/食生活アドバイザー/フードライター

白子って魚のどこの部位?人間でいうと?

魚の卵と勘違いされることが多い白子ですが、その正体は魚の精巣です。魚類全般の精巣が白子と呼ばれており、特定の魚の精巣ではありません。人間で言うと男性の睾丸にあたる部位です。魚のオスからしか取れず、取れる量も少ないため希少な食材として知られています。

白子ってなんの魚から取れる?

白子を食べる魚

  1. たら
  2. ふぐ
  3. あんこう
一般的に出回っているものとして多いのは「たら」の白子です。「ふぐ」や「あんこう」は高級食材なので、料亭などで提供されることが多く、スーパー等ではあまり見かけないでしょう。比較的安価で馴染みがあり、家庭で食べられることが多いのは、たらの白子と言えます。

白子と真子の違いって?

白子(しらこ)はオスがもつ精巣、真子(まこ)はメスがもつ卵巣のことです。真子は魚卵とも言えますね。

特に、「たら」の卵巣のことを「たらこ」と言います。白子もたらこも同じ「たら」から取れますが、異なる部位、異なる食材であることがわかります。辛子漬けにしたたらこは、明太子として親しまれていますよね。

白子の呼び名は地域によって違う?

その白い見た目から「白子」という名前がついたと言われている白子ですが、実は地域によって名称が異なります。北海道では「タチ」「タツ」、東北地方では「キク」「キクワタ」「ダダミ」、京都では「雲子(クモコ)」と呼ばれているそうです。

鶏の白子も食べられる?

実は魚だけでなく、鶏の精巣も白子と言い、希少性・見た目・食感も異なります。鶏の白子は、通常の3倍の日数をかけて生育させるため、希少な部位として価値が高いです。

見た目はつるんとした丸い形をしており、味は白子よりもさらにクリーミーで濃厚。魚よりもクセが少なく食べやすいと感じる方もいるそうです。

白子の味・食感

味は濃厚でクリーミーな点が最大の特徴です。くさみが少なく魚介ならではの旨味も感じられますよ。ぷにぷにとした見た目に反して、噛むとトロッと口の中でとろける食感はやみつきに。さまざまな調理法で楽しめる食材です。
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