ライター : ☆ゴン

白子とは魚のどこの部位?

白子は魚卵と間違われることが多いですが、じつは魚の精巣を指す言葉なのです。精巣とは魚だけでなく、すべての動物のオスが持っている生殖器。そんな動物のなかで、おもに魚類の精巣を白子と呼びます。魚体の大きさや季節に左右され、取れる量が限られる希少な食材です。

白子はどんな魚から取れる?

昔から店頭に並ぶ白子といえば、真だらの精巣であるたらの白子が一般的。そのほかに鯛やあんこうの白子も食用とされ、とくにふぐの白子は高級食材として有名です。たらの白子は流通量が多く、かつては安価な食材でしたが、漁業資源の減少によりいまではすっかり高値に。

鮭の一大漁獲地である北海道では、旬の時期になると鮭の白子が、リーズナブルな価格でスーパーにたくさん並びます。

白子と真子の違いについて

白子はオスが持つ精巣であるのに対して、メスが持つ卵巣・魚卵のことを真子(まこ)と呼びます。とくに、スケソウダラの卵巣で作る「たらこ」は、誰もがよくご存じの塩蔵加工食品で、その唐辛子漬けが「明太子」。それらの原材料である、生の卵巣の呼び名が真子なのです。

白子の呼び名は地域によって違う?

白い見た目から白子と呼ばれますが、とくにたらの白子は地域によって呼び名が異なることが多いです。北海道では「タチ」「タツ」、東北地方では「キク」「キクワタ」「ダダミ」。京都では「クモコ(雲子)」と呼ばれています。

鶏の白子も食べられる?

魚類だけでなく、鶏の精巣も白子と呼ばれます。鶏の場合は白子を食用にするのに、通常の3倍の飼育期間が必要。そのため希少性があり、高価で珍重されます。つるんとした丸い形が特徴的で、濃厚でクリーミーな味わい。鶏料理専門店で食べられるほか、冷凍物が通販で購入できるようです。

白子の食感と味わい

魚の白子はすでに紹介したように、濃厚でクリーミーな食感が一番の魅力です。味わいと風味は魚種ごとに異なり、個人によって好みはさまざま。もっとも高価なふぐの白子、それに次ぐたらの白子が人気。北海道の人は、鮭の白子を好む傾向があります。

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