ライター : macaroni公式

今年で3年目、「サステイナブル フェス!2022」がスタート!

Photo by Odanaka Masako

「サステイナブルな人、生活クラブ」をスローガンに、次の世代に豊かな社会を手渡していくための活動に積極的に取り組んでいる、生活協同組合「生活クラブ」。その活動の輪をさらに広げようと毎年開催されているのが、サステイナブルな暮らしのためのヒントを楽しみながら見つけるイベント「サステイナブル フェス!」です。

そのキックオフイベントとして4月2日に開催されたのが、パパと子どもでサステイナブルな生活を体験するイベント「育休応援! パパと一緒につくるサステイナブルキッチン」。2022年度から「改正育児・介護休業法」が施工されることにちなんで、ママが安心して出産や育児に専念できるようにパパと子どもだけでおくれるサステイナブルな生活を紹介します。

生活クラブのミールキットを使った調理や、環境にやさしい石けんを使った皿洗いを体験。その後、ミールキットに使われた食材の生産者の方や生活クラブの取り組みを通じてサステイナブルな暮らしについて学ぶなど、盛りだくさんな内容のイベントになりました。

ミールキットでラクラク料理

最初は「ビオサポ食材セット」を使ったクッキングからスタート。今回作るのは「鶏肉となすのしょうゆこうじ炒」と「鶏肉とアスパラの中華炒」です。

「ビオサポ食材セット」はカット済みの食材と、化学調味料を使っていない調味ダレがセットになったミールキット。短時間で調理ができ、料理に慣れていない人でも気軽にチャレンジできます。

Photo by Odanaka Masako

イベント参加者で最年少、7歳のお子さんも具材を袋から取り出したり、粉をまぶしたりと、できることをどんどんお手伝い。
まずは、カット済みの鶏肉に片栗粉をまぶしていきます。最初はパパが作業をリードしていましたが、子どもたちがとても器用にこなしていくので、しだいにパパは子どもたちに料理を任せ、隣で様子を見守ります。片栗粉をまぶす作業も丁寧にこなしているのが印象的です。

下ごしらえができたら、フライパンで食材を炒めていきます。「なすにしっかり火が入るまで炒めてください」とスタッフからの声掛けに、「これぐらいかな?」「もう少し」と、パパと子どもがチームワークよく具材を炒めていきます。学校で調理の経験があったり、ママのお手伝いをしたりしている子どももいて、炒める手つきもなかなか様になっています。

Photo by Odanaka Masako

具材に火が通ったら、調味ダレをフライパンに入れ、味付けができれば完成です。スタートしてから、10分もかからずにできあがりました。早い!

会場はしょうゆの良い香りに満ちて、パパも子どももおいしそうな匂いに笑顔になります。

「おいしい!」の笑顔が広がる試食タイム

Photo by Odanaka Masako

料理を自分たちで思い思いに盛り付けると、いよいよ試食タイムです。お皿にきれいに盛り付けられた料理は、どのチームも見本と変わらぬできばえ。

作った感想を聞いてみると、「初めて作りましたが、とても作りやすかったです。袋を開けて火を通したらいいだけなので簡単にできました」、「初めてでも失敗しないところがいいですね」との声が。

ほとんど包丁を使わず、手順もシンプルなので、料理に慣れていないパパや子どもが初めて料理するのにぴったりです。 

Photo by Odanaka Masako

できあがった「鶏肉となすのしょうゆこうじ炒」を試食させていただきました。野菜たっぷりで、赤いパプリカの彩りも良く、しょうゆ味の甘辛い味付けでご飯が進みます。

何かと忙しい毎日に、こんなミールキットを使って、家事をラクにしたいですね。

人にも環境にもやさしいせっけんで皿洗い体験

Photo by Odanaka Masako

楽しい試食タイムが終わった後は、食器を洗って、片付けていきます。今日は使った調理道具もトングとフライパンだけ。「ビオサポ食材セット」を使うと、洗い物も減りますね。

食器洗いに使うのは、生活クラブで取り扱っている「固型せっけん」。この固型せっけんは下水処理の段階で微生物により有機物から無機物に分解されるため、水の環境に与える影響が少ないのだそう。

固型せっけんで洗い物をするコツは、お皿の上の余分な油をペーパーで拭い、固型せっけんをゴシゴシつけたスポンジをよく泡立てて使うこと。料理を作るだけでなく、最後の洗い物まで済ませてくれれば、ママもうれしいですね。

どんな取り組みがあるの?みんなで叶える持続可能な社会

Photo by 生活クラブ

無事に後片付けが終わったら、次に、サステイナブルな暮らしについて学び、理解を深めていきました。

「ビオサポ食材セット」はほぼ国産の野菜を使い、メインとなる豚肉や鶏肉も国産飼料用米で育てたものを使っています。今日のメイン食材として使用した「丹精國鶏(たんせいくにどり)」の生産者、秋山牧園の代表取締役社長、秋川 正(ただし)さんが登壇し、秋川牧園のサステイナブルな取り組みについて教えていただきました。

Photo by Odanaka Masako

秋山牧園の代表取締役社長、秋川 正(ただし)さん
現在、日本の農場で飼われている鶏の98%は海外から輸入されているのだそう。しかし「丹精國鶏」は国産鶏種。国内で種の維持管理ができている鶏で、日本の食料自給率の向上に貢献しています。

秋川さん:「この鶏を、秋川牧園では、太陽光や自然の風が入る鶏舎でのびのびと育てています。飼料には国産飼料用米を取り入れるなどし、安心して作り続け、安心して食べ続けていけるような、サステイナブルな仕組み作りに取り組んでいます。」

Photo by Odanaka Masako

生活クラブでは、先ほど紹介した「固型せっけん」以外にも、食材から包材まで持続可能な社会を実現するための取り組みをおこなっています。そのひとつが「グリーンシステム」。ジュースや調味料など中身が違うものも、できるだけびん容器の大きさをそろえて、使った後に回収し、洗浄して再利用する、資源を大切にする仕組みです。

びんだけでなく、牛乳のキャップをごみ袋に再生したり、鶏卵パックも回収し、繰り返して使ったりするなどプラスチック類や紙類のリサイクルもおこなっています。地球にやさしいだけでなく、意外と手間がかかるゴミ出しがラクになるのがうれしいポイントです。

参加して実感!サステイナブルな暮らしを楽しく体験

Photo by 生活クラブ

最後に、4月4日から8月31日まで、全国の生活クラブで展開される「サステイナブル フェス!2022」のさまざまなイベントが紹介されました。

ハッシュタグをつけてSNSに投稿するなど全国で展開されるイベントのほかに、「温州みかんジュースの生産者とのオンライン交流会」や「トマトケチャップのオンライン工場見学会」など地域毎に開催されるイベントなど、楽しみながら“サステイナブルな暮らし”を学ぶイベントが目白押しです。

参加者の方からは「今日のような体験をきっかけに、さまざまなサステイナブルな取り組みを知ることができて良かった」という感想がありました。ぜひ、「サステイナブル フェス!2022」のイベントに参加して、楽しく環境にやさしい暮らしのヒントを見つけてください。
取材・文・撮影:Odanaka Masako
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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