ライター : 満畑ペチカ

調理師ライター

長崎県在住の調理師ライター。新商品やトレンドグルメ、ご当地グルメなど、なんでも一度は食べたい食いしん坊。思わずよだれが出るような実食レビューや食べ比べ、わかりやすい雑学記事…もっとみる

油の正しい捨て方って?

揚げたてがおいしいフライや天ぷらなどの揚げ物。しかし、揚げたあとの油の処理が面倒で、なかなか家で揚げ物する気にならないという方も多いのではないでしょうか。また、そもそも正しい処理がどんな方法なのか、よくわからない場合もありますよね。

簡単に正しく油を処理できれば、家庭で揚げ物をするハードルが下がると思いませんか?そこで、この記事では調理師の筆者が油の正しい捨て方3選をご紹介します。処理した油の正しい廃棄方法や注意点も詳しく解説していきますよ。ぜひ参考にしてみてください。

捨てる前に知っておきたいこと

油は基本的には可燃ごみ

基本的に食用油は使い古しや未使用を問わず、布や紙などに染み込ませて可燃ごみとして処分します。「ポリ袋や空の容器に入れて捨ててはいけないの?」と思うかもしれませんが、これは絶対にNG。

広島県呉市では、実際に液体のまま廃棄されていた食用油が漏れて収集作業中の職員にかかり、収集作業を中断。その後の地域収集業務にも遅れが出たことがあったそうです。

このように油を液体のままごみ収集に出してしまうと、油が飛び散って収集作業の妨げになったり、近隣住人や通行人の迷惑になったりしてしまいます。油を液体のままごみとして捨ててはいけないことを、しっかり覚えておきましょう。

自治体によって回収方法が異なる

基本的に、可燃ごみとして回収される食用油。しかし住んでいる自治体によっては、異なる方法で油を回収する場合があります。

方法が異なる理由は、ごみ処理が国ではなく市町村の仕事で、市町村が地域の実情を見て分別方法を独自に定めているから。人口の多さや焼却設備の性能など、あらゆる面を考慮したうえで、自治体の分別方法は決定されているんです。

そのため自治体によっては、油を可燃ごみとして回収する場合や、液体のまま回収してリサイクルする場合などさまざま。なお、油はリサイクルされると肥料や飼料、燃料に生まれ変わるんですよ。

自治体ごとの油の回収方法は、「(自治体名) ごみ分別」「(自治体名) 油 リサイクル」などで検索するか、自治体発行の生活ガイドなどをご確認ください。

簡単な油の処理方法3選

続いて、油をごみとして処理する簡単な方法を3つご紹介します。

1. 凝固剤、もしくは片栗粉・小麦粉で固めて捨てる

Photo by 満畑ペチカ

1つ目は油を専用の凝固剤、もしくは片栗粉や小麦粉で固める方法。いずれも油が熱いうちに凝固剤や粉を加え、しっかりと混ぜ合わせて冷めるまで放置しておきます。凝固剤の場合は指定の量、片栗粉・小麦粉の場合は油の体積と同じくらいの量を加えてください。

油が冷めると、凝固剤のほうは油がろうそくのように固まります。そのままポリ袋に移し替えて、可燃ごみとして捨てましょう。

片栗粉・小麦粉のほうは凝固剤のように固まるのではなく、ペースト状になります。イメージとしては、ホワイトソース作りでバターと小麦粉を炒めたときに近い状態です。こちらも凝固剤と同じく、ポリ袋に入れて可燃ごみとして捨ててください。

なお片栗粉や小麦粉を使用する場合は、揚げ物をする際に余った粉や賞味期限が切れてしまった粉などを有効活用できますよ。

2. ペーパータオルや新聞紙に吸わせて捨てる

Photo by 満畑ペチカ

2つ目は、使用済みの油をペーパータオルや新聞紙に吸わせる方法。特に揚げ焼きのような少量の油を捨てる際におすすめです。やり方は残った油をペーパータオルや新聞紙に吸わせ、それらをポリ袋に入れて捨てるだけですが、いくつか注意点があります。

まず油を吸わせたあと、熱いままポリ袋に入れないこと。油が熱いままペーパーや新聞紙で吸い取るのは問題ありません。しかし吸った油が熱いままポリ袋に入れてしまうと、袋が熱で溶けてしまうおそれがあります。油がしっかり冷えてから、ポリ袋に入れるようにしてください。

加えて、油を吸わせた紙類には、少量の水も吸わせておく必要があります。これは油を染み込ませた紙が酸化して、自然発火してしまうのを防ぐためです。火事の原因になってしまうため、ペーパータオルや新聞紙には全体が湿る程度の水を吸わせておきましょう。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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