ライター : 満畑ペチカ

調理師ライター

油の正しい捨て方って?

この記事では調理師の筆者が油の正しい捨て方3選をご紹介します。処理した油の正しい廃棄方法や注意点も詳しく解説していきますよ。ぜひ参考にしてみてください。

簡単な油の処理方法まとめ

  1. 凝固剤、もしくは片栗粉・小麦粉で固めて捨てる
  2. ペーパータオルや新聞紙に吸わせて捨てる
  3. 牛乳パックを使う
  4. 自治体により回収方法が異なるため必ず確認する

簡単な油の処理方法3選

1. 凝固剤、もしくは片栗粉・小麦粉で固めて捨てる

Photo by 満畑ペチカ

1つ目は油を専用の凝固剤、もしくは片栗粉や小麦粉で固める方法。いずれも油が熱いうちに凝固剤や粉を加え、しっかりと混ぜ合わせて冷めるまで放置しておきます。凝固剤の場合は指定の量、片栗粉・小麦粉の場合は油の体積と同じくらいの量を加えてください。

油が冷めると、凝固剤のほうは油がろうそくのように固まります。そのままポリ袋に移し替えて、可燃ごみとして捨てましょう。

片栗粉・小麦粉のほうは凝固剤のように固まるのではなく、ペースト状になります。イメージとしては、ホワイトソース作りでバターと小麦粉を炒めたときに近い状態です。こちらも凝固剤と同じく、ポリ袋に入れて可燃ごみとして捨ててください。

なお片栗粉や小麦粉を使用する場合は、揚げ物をする際に余った粉や賞味期限が切れてしまった粉などを有効活用できますよ。

2. ペーパータオルや新聞紙に吸わせて捨てる

Photo by 満畑ペチカ

2つ目は、使用済みの油をペーパータオルや新聞紙に吸わせる方法。特に揚げ焼きのような少量の油を捨てる際におすすめです。やり方は残った油をペーパータオルや新聞紙に吸わせ、それらをポリ袋に入れて捨てるだけ。

いくつか注意点があります。まず油を吸わせたあと、熱いままポリ袋に入れないこと。油が熱いままペーパーや新聞紙で吸い取るのは問題ありません。しかし吸った油が熱いままポリ袋に入れてしまうと、袋が熱で溶けてしまうおそれがあります。油がしっかり冷えてから、ポリ袋に入れるようにしてください。

加えて、油を吸わせた紙類には、少量の水も吸わせておく必要があります。これは油を染み込ませた紙が酸化して、自然発火してしまうのを防ぐためです。火事の原因になってしまうため、ペーパータオルや新聞紙には全体が湿る程度の水を吸わせておきましょう。

油吸収パッドもおすすめ

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「ペーパータオルはもったいない」「新聞紙が家にない」という方には、100円均一や日用品店で購入できる油吸収パッドもおすすめです。主にコットン(綿)で作られており、油を吸わせてそのまま可燃ごみとして捨てられます。

商品にもよりますが、パッド1個で吸える油の量はおよそ60〜120ml。少なめの油で揚げ物を作る機会が多い方は、1個で油をさっと片付けられる油吸収パッドも使ってみてください。

3. 牛乳パックを使う

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3つ目は牛乳パックを使う方法。こちらは多めの油を処理するときにおすすめです。まず空の乾いた牛乳パックを用意し、中にペーパータオルや新聞紙、油吸収パッドなどを敷き詰めます。自然発火防止のために、全体が湿る程度の水も吸わせておきましょう。

そこへ冷めた油をゆっくり注いで吸わせ、牛乳パックの口を粘着テープでしっかりとめたら完了です。あとはそのまま可燃ごみとして捨てられます。

ポリ袋でも代用できますが、箱が自立すること、破れる心配が少ないことから、多めの油を処理する際は牛乳パックを使うのがおすすめです。

油を捨てる際の注意点

自治体によって回収方法が異なる

基本的に、可燃ごみとして回収される食用油。しかし住んでいる自治体によっては、異なる方法で油を回収する場合があります。

方法が異なる理由は、ごみ処理が国ではなく市町村の仕事で、市町村が地域の実情を見て分別方法を独自に定めているから。人口の多さや焼却設備の性能など、あらゆる面を考慮したうえで、自治体の分別方法は決定されます。

そのため自治体によっては、油を可燃ごみとして回収する場合や、液体のまま回収してリサイクルする場合などさまざま。なお、油はリサイクルされると肥料や飼料、燃料に生まれ変わりますよ。

自治体ごとの油の回収方法は、「(自治体名) ごみ分別」「(自治体名) 油 リサイクル」などで検索するか、自治体発行の生活ガイドなどをご確認ください。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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