ライター : macaroni 編集部

料理家・渡辺康啓さん考案!カレーうどん【冬のホッと煮込みうどん#1】

Photo by 合田和弘

本連載で紹介する4つの煮込みうどん
2月の毎週日曜日連載「冬のホッと煮込みうどん」では、お手頃な冷凍うどんを使って、面倒な手間なく作れる創作煮込みうどんレシピをご紹介します。

教えてくれたのは、料理家として活躍する渡辺康啓さんです。

Photo by 合田和弘

料理家/渡辺康啓さん 鳥取県生まれ。ケーキ教室を主宰する母のもと、来客の多い家庭で育ち、おもてなし料理を身近に育つ。有名アパレルブランド勤務時代に友人から勧められて料理の道へ。ケータリング事業からスタートし、2007年に料理家として独立。6年過ごした福岡から2021年9月、再び東京に拠点を移す。本場イタリアで出会った味をそのまま再現するスタイルは受講者に人気。著書に『毎日食べる。家で、ひとりで。』(KTC中央出版)、『果物料理』(平凡社)など
「煮込みうどんのおいしさは、うどん自体にスープの味が染み込んで、具材との一体感を楽しめるところ。また、土鍋で作ると最後まで熱々で食べられます。煮込みうどんは煮込む手間こそありますが、調理自体はとっても簡単です。

道具は土鍋だけ、“具材とつゆを煮込む、うどんを煮込む、香りを加える”ことをおさえれば、つゆまで飲み干したくなる煮込みうどんができあがります。

今回はひとり用の土鍋を使いましたが、人数に合わせて調整してください。事前につゆを作っておけば、あとはうどんを煮込むだけ。食べたいタイミングですぐに食べられますよ」

Photo by 合田和弘

「第一回の『カレーうどん』は、玉ねぎの甘みをじっくりと引き出すのがポイント。土鍋でゆっくり火を通した牛肉と玉ねぎにカレー粉を加え、香りが立ったらだしを注ぎます。

そうそう、うどんを煮込む前につゆの味を塩で調えるのですが、うどんに味がしっかり染みたほうがおいしいので、少し強めに味付けしてください。ほかのレシピにも共通するので覚えておいてくださいね」

材料(1人分)

調理時間:20分

・冷凍うどん……1玉
・牛こま肉……70g
・玉ねぎ……1/2個
・卵……1個
・ちくわ……1本
・かつおと昆布のだし……250cc ※顆粒のだしの素でも可
・カレー粉……小さじ2杯
・しょうゆ……小さじ1杯
・きび砂糖……小さじ1/2杯
・塩……適宜
・米油……小さじ1杯
・小ねぎ(小口切り)……適宜

〈肉の下味〉
a. しょうが(すりおろし)……小さじ1/2杯
a. にんにく(すりおろし)……小さじ1/4杯
a. 酒……小さじ1杯
a. 塩……ひとつまみ

下ごしらえ

・玉ねぎは繊維に沿って5mm幅に切る
・小ねぎは小口切りにする
・ちくわは斜め切りにする

作り方

1. 牛肉に下味をつける

Photo by 合田和弘

牛こま肉に(a)を揉み込んで下味をつけます。指先をつかって、まんべんなく味を染み込ませましょう。

2. 土鍋に米油を温め、牛肉と玉ねぎを炒める

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土鍋に米油を入れて温め、牛肉と玉ねぎを炒めます。火加減は中火で、焦げ付かないようにやさしくかき混ぜながらじっくり炒めます。

「米油はくせがなく、フラットな味わいなので、素材の味を引き出してくれるんですよ。肉の色が変わって、玉ねぎが透き通るまで炒めましょう」

3. カレー粉を加えてさらに炒める

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牛肉の色が変わったら、カレー粉を加えて炒めます。

「カレー粉を加えてから炒めることで、スパイスの香りが引き立ちますよ」

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