2. 数の子の薄皮をむいて掃除する

塩抜きし終わった数の子は、親指の腹で白い膜(=薄皮)をこすって片方に寄せ、薄皮をつまめるようになったら引っ張ってむく。こするように取ってから水で洗う。
「数の子の薄皮は包丁を使わず、手でやさしく取り除きましょう。ちびちびむくよりも、つまめるくらい集めてから引っ張ったほうが、スーッと簡単にむけます。水で洗ったあと、薄皮の取り残しが見つかりやすいので、あれば除きましょう」

3. 漬け汁を作る

漬け汁を作る。鍋にだし汁、酒、みりん、うす口しょうゆを入れ、中火にかける。鍋の縁がふつふつとして沸いてきたらかつお節を加える。

そのまま中火にかけ、沸騰直前になったら火を止める。5分ほどたったら厚手のペーパータオルなどでこし、そのまま冷ます。

4. 数の子を漬け汁に漬ける

新しい保存容器に2の数の子をペーパータオルで水気をふき取ってから入れる。数の子にペーパータオルをのせる。
3の漬け汁を注ぐ。ふたをして冷蔵庫に入れる。1日おくと食べごろになる。
「ペーパータオルを数の子にかぶせることで、数の子をしっかり漬け汁に漬けることができます」

【数の子のだししょうゆ漬けの保存方法】

数の子のだししょうゆ漬けは、日持ちするので、多めに仕込んでも安心。工程4の漬け汁に漬けた状態で、冷蔵庫で5日程度保存です。

【お正月の盛りつけ例】彩りよく盛りつければ、ハレの日にぴったり!

数の子のだししょうゆ漬けは盛りつけ次第で、とても華やかな仕上がりに! 器に食べやすい大きさに切った数の子を盛り、れんこん、ゆでえび、モロッコいんげんなどの緑の彩り野菜を添えれば、見た目にも美しいおもてなしにふさわしいひと皿になります。
以上が、基本となる数の子の「だししょうゆ漬け」レシピでした。続いて、そのだしで漬けた数の子を使って作る、松前漬けのレシピを紹介します。

【アレンジ】数の子のだししょうゆ漬けで作る「松前漬け」のレシピ。お酒のアテにも!

松前漬けは、北海道の松前藩が発祥とされる冬の郷土料理。正月料理として出されることも多い保存食です。

しょうゆベースのしっかりした味つけと数の子のコリコリとした食感、昆布の糸を引く粘りが特徴の料理は、白いごはんにのせても、お酒のアテとしても楽しめます。
「松前漬けの粘り気は昆布によるもの。昆布は粘りの出やすい、松前漬けの発祥の地である北海道の松前町産の松前昆布で作るのがおすすめです。松前昆布が手に入らない場合は同じく、粘りが強いがごめ昆布や、やわらかくて食べやすい日高昆布を使っても構いません」

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