7. 丸鶏が入る大きさの鍋に長ねぎ、玉ねぎ、丸鶏、残りの食材、水を入れる

鍋に長ねぎの青い部分と玉ねぎを入れる。
「鍋は丸鶏がすっぽり入る、深さのある寸胴鍋がおすすめです。参考までに今回使った鍋の大きさは、直径22cm、深さ12cmの鍋です。鍋が丸鶏よりも大きすぎると、丸鶏を煮るときに必要な水の量が多くなり、味が薄くなってしまうので気をつけてください」
長ねぎ、玉ねぎの上に6の丸鶏の足を下にしてのせる(写真上)。

水を丸鶏がひたひたになるくらい(3リットルが目安)まで注ぎ、残りの高麗人参2本、なつめ2個、銀杏1粒、にんにく2片、さらに、しょうが1と1/2片の薄切り、昆布10cm四方1枚、黒こしょう10粒、1で切り落とした鶏手羽の先を入れる(写真下)。

8. 強火にかけ、煮立ったら弱めの中火で1時間ほど煮る

強火にかけて煮立ったら弱めの中火に落とし、アクと脂を除きながら1時間ほど煮る。
「アクは煮立った瞬間にもっとも出てきますが、煮ている途中も出てくるので、ときどき様子を見ながらこまめに取り除くようにしましょう。

黄色みを帯びた脂も浮いてくるので、アクと一緒に取り除くと、おいしいスープに仕上がります。煮ている途中で丸鶏が煮汁から出てくると肉がパサついてしまうので、その場合は差し水をしてください。長時間煮すぎると身が崩れるので、時間は1時間ほどで充分です」

9. 一度冷ましてから丸鶏を取り出して半分に切り、煮汁に戻し入れる。食べるときに温め直す

1時間ほどたって丸鶏がやわらかくなったら火を止めてそのまま冷ます。粗熱がとれたら丸鶏を取り出し、竹串を取り除いて縦半分に切る。切った丸鶏を鍋に戻し、食べるときに温め直してから器に盛る。好みで白髪ねぎ、薄焼き卵をのせ、塩、こしょう、高麗人参酒を添える。
「丸鶏は温かいうちは半分に切りづらいので、一度冷ましましょう。煮汁につけたまま冷ますと味もよくしみこみます」

ほろほろの鶏肉とやさしい味わいのスープがたまらない! 参鶏湯で体の中から温まる

丸鷄で作った本格的な参鶏湯が完成しました! まずは、スープをひと口。鶏のやさしい旨みが体中にしみ渡ります。想像以上に味がしっかりしており、調味料を一切使っていないのに物足りなさは感じません。
鶏肉はとてもやわらかく、スプーンで崩すと簡単にほぐれます。もち米やスープと一緒に食べると、滋味深い味わいにほっこり。

食べ進めるうちに体がポカポカするのを感じられます。これなら体調がよくないときや食欲があまりないときでも、食べられそう!
ぜひ、体にやさしい参鶏湯で、厳しい夏の暑さや冬の寒さを乗りきりましょう!

レストラン<韓国料理 韓食 古家>では、本格的な参鶏湯が食べられます!

写真はイメージ。実際に店頭で提供されるメニューとは異なります
伊勢丹新宿店7階にあるレストラン<韓国料理 韓食 古家>では、ハーフサイズの参鶏湯とバンチャン(キムチやナムルなど、ごはんと一緒に食べる韓国のおかずのこと)などがセットになった韓定食「半鶏湯(パンゲタン)定食」2,780円(税込)が食べられます。

数量限定なので、早めの時間帯にご注文を。
そのほか「ビビンパと海鮮チヂミのセット」2,980円(税込)、「ビビンバとポッサムのセット」3,280円(税込)など、人気のビビンパのセットメニューが充実。ぜひ、店舗の方にも足を運んでみてください。

取材協力/韓国料理 韓食 古家 伊勢丹新宿店

作り方を教えてくれた大武久人さん
韓国金浦市郊外にある韓国料理屋<古家>の日本1号店。宮廷料理を主とした現代風の韓定食などが楽しめる。化学調味料に頼らないナチュラルな味わいは、心和むおいしさと評判。
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