ライター : macaroni 編集部

河井さんに教わる、フルーツを使ったデリおかず

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

秋といえば、フルーツがおいしい季節。いくつものフルーツが実りを迎え、スーパーの野菜コーナーも華やかになりますよね。

macaroniの9月の特集テーマは「まるごと くだもの!」。フルーツをそのまま食べるだけでなく、料理に活用するための方法やコツをいろいろとご紹介しています。

そして、連載「旬を味わう華やかデリおかず」の9月を担当していただくのは、料理家の河井美歩さん。2021年7月には『まるごとレモン ベストレシピBOOK』(家の光協会)を出版されており、フルーツを使ったレシピを得意とされている料理家さんです。


河井美歩さんのレモンを使ったレシピはこちら▼

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

料理家/河井美歩さん 大手料理教室で10年間勤務した後、2009年に独立。つくばと神楽坂を拠点に料理教室、企業のレシピ開発などをおこなう。イタリアやベトナムの滞在経験もあり、海外の料理を作りやすいようアレンジするのも得意。著書に『まるごとレモン』(家の光協会)、『秘密の型なしパイ』(主婦と生活社)など
「旬のフルーツを料理に使うと、一気に季節感が出ます。色合いも鮮やかなので、食卓をぐっと明るくしてくれますね。フルーツを料理に取り入れるのはむずかしいと思われがちですが、甘みを活かして砂糖の代わりにするイメージで考えると使いやすいですよ」と河井さん。

ひと品目に教わるのは、「柿とアボカドのパンツァネッラ」。鮮やかなオレンジ色がアクセントになり、おもてなしにもぴったりのサラダです。

河井さん曰く、柿はリーズナブルなので料理に使いやすいのも魅力なんだとか。柿の甘みで、砂糖を使わずに作れるのもポイントです。シンプルな調味料と和えるだけの手軽さは、この秋に重宝してくれそうですよ。

ボリュームたっぷり!柿とアボカドのパンツァネッラ

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

調理時間:10分
保存期間:冷蔵で2~3日


「パンツァネッラとは、イタリアで作られるパンを使ったサラダのこと。硬くなってしまったバゲットを有効活用するために、生まれた料理のようです。パンでボリュームが出るので、食べ応えも抜群!

さらに保存しておくと、パンにドレッシングが染み込んでおいしさが増しますよ。作り置きにも最適なレシピです。

生ハムやサラミを加えれば、タンパク質がプラスされて主役級のサラダに。本場のパンツァネッラに近づけるなら、オリーブを入れるのもおすすめです。柿の代わりに、ぶどうやいちじくでもおいしく作れるので、季節のおいしさを上手に取り入れてみてくださいね」

材料(作りやすい分量)

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

・柿……2個
・アボカド……1個
・フルーツトマト……5〜6個
・紫玉ねぎ……1/4個
・バゲット(硬くなったもの)……50g
・バジル……10枚
a. 白ワインビネガー(レモン果汁)……大さじ2杯
a. オリーブオイル……大さじ2杯
a. 塩……適量
a. にんにく(すりおろし)……お好みで1/2片

作り方

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

1. 材料を切る

柿、アボカド、トマトはひと口大の乱切りにします。紫玉ねぎはスライス、バゲットはひと口大にカットします。

「材料は食べやすい大きさにカットできればOKです。熟した柿を使うと、さらに甘みが出てジューシーになるのでおすすめ。柿の代わりにぶどうを使う場合は、半分に切って使ってみてください」

2. 調味料と和える

Photo by Nobuyoshi Miyamoto

ボウルに1、(a)を入れます。ちぎったバジルを加えたら、よく和えます。

「バジルを加えると、爽やかさがプラスされます。パンツァネッラは、本場イタリアでもハーブを使うことが多いですね。タイムやディルを加えても、ハーブ特有の風味が追加されてまた違ったおいしさになりますよ」

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