ライター : macaroni 編集部

教えて!「ヴィーガン」のこと

ヴィーガンスイーツ、ヴィーガンカフェ、ヴィーガンレザーなど、最近耳にする機会が増えた “Vegan(ヴィーガン)” 。「気になっているけどまだ詳しくわからない」「ちょっとずつ取り入れてみたい」という方も増えているのではないでしょうか。本記事では、ヴィーガンの定義や気軽に始めるポイントをご紹介します。

ヴィーガン情報を発信するインスタグラマー のぞみーるさんにお話を伺いました。

Photo by のぞみーる

ヴィーガンインスタグラマー/のぞみーるさん 高校生と小学生の息子を持つ主婦。「牛乳の真実」という動画を見たことをきっかけに、次の日にはヴィーガンになろうと決意。ヴィーガン情報を届けるインスタグラマーで、菜食レシピやスイーツ、ヴィーガン対応商品をイラストを用いて発信している
元々ヴィーガンではなかったというのぞみーるさん。どんなきっかけで取り入れ始めたのでしょうか。

「私も初めて聞いたときは、ダイエット?健康志向か何かなのかな……?なんて思っていましたが、ヴィーガンについて調べるうちに、『犬はかわいがる動物』『牛は食べる動物』など、種差別(※)していたことに気づいたんです。

知識が増えるにつれて、私のなかで『食べたい、使いたい』が『食べたくない、使いたくない』になり、動物搾取に加担したくないという気持ちに変わりました」

(※)人以外の生物に対する差別のこと。

ヴィーガンって定義があるの?

「ヴィーガンとは、『衣食住において実践不可能でない限り、動物の搾取をしない生き方』のこと。簡単に説明すると、『動物の命を大切にするライフスタイル』という感じです。

肉や魚、乳製品、レザー商品、動物実験をしたコスメ、動物園、水族館……私たちの生活は、こんなにも動物の命と搾取で溢れています。よくヴィーガンとは『完全菜食主義者』と説明されることがありますが、それはちょっと違います。

上記の説明通り、ヴィーガンは食事方法だけの話ではなく、動物の命や権利を守ろうという活動。これは “動物を愛そう!” という動物愛護の話でもなく、命という道徳的、倫理的な活動ですね。

私たちの需要が減ることで、搾取される動物の数も必然的に減ります。そういった食事の本質的な部分について調べるのは面倒だなぁと思うかもしれませんが、需要と供給を変えるためには “消費者が行動すること” が重要です!」
「定義って聞くと堅苦しく感じるかもしれませんが、まずは気軽に始めてみてください!無理なく始める方法もたくさんありますよ」

そう話してくれたのぞみーるさんに、無理なく取り組めるヴィーガンの始め方をお聞きしました。5つのポイントに分けてご紹介します。

5つのポイントから学ぶ「ヴィーガン」の始め方

1. 週に1回お肉を食べない日をつくる

「いきなりヴィーガンになるというのは、なかなかハードルが高く感じますよね。そこでおすすめなのが、ミュージシャンのポール・マッカートニー氏が始めた『ミートフリーマンデー』。“週に1回、月曜日だけでもお肉を食べない日を設けよう” という提案から始まったキャンペーンです。

1日だけでもチャレンジをしてみると『意外とできるかも!』、慣れてくると『あれ?食べなくても大丈夫じゃん!』と成功体験を積み重ねていく人が多いですよ」

2. お肉を魚に変えてみる

「お肉をお魚に変えてみるところから始めると、スタートしやすいと思います。特に家族がいるママさんは、いきなり食生活が変わると家族が驚いてしまったり、揉めてしまったりすることも。魚中心の食卓を作るところから始めると、『ミートフリー(お肉を食べない食習慣)』を実践しやすくなります。

じつは、植物性の食品のみを口にする『ヴィーガン』、お肉は食べず、お魚や乳製品は摂取する『ペスキタリアン』など、ベジタリアンには種類がたくさんあります。長年ペスキタリアンをして、ヴィーガンになる人もたくさんいるんですよ」(※1)

3. 乳製品を避けて、別の食材で代用する

Photo by のぞみーる

「びっくりするほど世の中に溢れている『乳製品』。乳製品を避けるのに慣れれば、動物性のものを避けるのも安易になってきます!

なぜかというと、乳製品を避けるためには、スーパーで購入する前に裏側に表示されている『原材料』を確認する必要があるから。“原材料を確認する” という習慣は、今後のヴィーガン生活にも役立ちますよ。

写真は、植物性チーズで作ったチーズフォンデュです。植物性チーズは、通販やスーパーで手に入れることができます♪」

4. 菜食の料理を作ってみる

Photo by のぞみーる

菜食の料理に挑戦してみるのもおすすめです。ヴィーガンはサラダしか食べられないの?なんてイメージもありますが、そんなことはないんです。 最近では、パスタやジャンクフードなど、たくさんのヴィーガンレシピが存在します。

年々ヴィーガンレシピはクオリティがあがっているので、新しいレシピにチャレンジするくらいの気持ちで試してみてくださいね」
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