ライター : 大森智美

整理収納アドバイザー/防災士

大切なのは “子供が片付けしやすい仕組みを作ること”

Photo by omori_tomomi

夏休みも中盤になり、休みのリズムに慣れてきた一方、常に子供のオモチャが散らかっていて落ち着かない、「片づけて!」と言っても子供が片づけてくれない……。そんな悩みが出てくる方も多いのではないでしょうか。

片付けがうまくいかないときは、子供が片づけにくい仕組みになっているのが理由でもあるんです。

この記事では、小学生と幼稚園児の3人の子供を持つ筆者が自宅で実践している、子供が片付けやすいオモチャの片付けテクをお伝えいたします。ぜひ記事を参考にして、子供が片付けしやすい仕組みを作ってみてくださいね。

1. 子供に判断させる練習をする

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自主的に片づけてもらうには、自分のものは自分で管理する意識をつけることが大事です。これからも遊びたいものか・手放してもいいものなのか子供自身に判断の練習をさせましょう。

まず、オモチャを収納から「全部出し」しながら一緒に整理していきます。一気にやると疲れたり集中力が途切れてしまったりするので、小さい範囲から少しずつやっていくのがおすすめ。

ただ、もう全然遊んでいないのに「全部いる!」となることもありますよね。そういうときは、オモチャの収納にも容量があることを伝えましょう。最初はできなくても、何度も繰り返すうちに自分で判断できるようになってきます。

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整理するときは子供に判断させるのがポイント。子供が「もう遊ばない」と言っているのに「え~!捨てちゃうの?」と親が言わないように気をつけます。

あくまでも子供のオモチャは子供の持ち物。子供が決めたことに口出ししたり、勝手に捨てたりするのは避けましょう。未就園児には「どっちのオモチャが好きかな?」「一番のお気に入りはどれかな?」など声掛けしてサポートしてあげるのがいいですよ。

2. 一軍オモチャと二軍オモチャに分ける

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子どもが片づけられない原因のひとつとして、オモチャの「量」があげられます。気づいたらアッと言う間にどんどん増えていきますよね。

全部のオモチャを出しやすくしていると、子供も次々に出してしまうので片付けが大変に。本当によく遊ぶ一軍と、時々遊ぶ二軍に分けて収納すると、1回に出す量が減るので子供でも片づけやすく、お部屋もスッキリします。

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筆者の自宅では、よく遊ぶオモチャや塗り絵、折り紙、色鉛筆などは1階のリビング周辺に。たまにしか遊ばないオモチャは2階のオモチャスペースと場所を分けています。一度に出す量が減るため、子供でも片付けやすくなりますよ。

また毎回目に触れないことで、オモチャに飽きがこず楽しく遊べるというメリットもあります。

3. 収納はしまいやすく、取り出しやすく

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大人にとっては簡単でも、子供にはハードルが高い収納もあります。子供でもしまいやすく取り出しやすくするには、蓋のないボックスを使ったり、オープン収納にしてアクション数を減らしたりすることが大事です。決まった場所に置くだけ・入れるだけだと幼稚園児でも簡単に片づけられます。

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取り出すときより、しまうときのほうがハードルは高くなるため、「片づけるときにアクション数が多い」と片付けが面倒になってしまいます。自分で出したり片づけたりして欲しいものは、子供がしまいやすい場所や工夫をしましょう。

たとえば、色鉛筆はケースから出してそのまま収納にしちゃうのがおすすめ!収納ごと出して使うとラクに片づけられますよ。

4. 色・数字・イラスト・写真を使って子供にも分かりやすく

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どこに何が入っているか、どこにしまえばいいかを明確にするには収納にラベルをつけましょう。色や数字、イラストや写真を使ってラベリングするのが分かりやすいですよ。

筆者の自宅では、幼稚園児の末っ子でもひと目で分かるように、オモチャボックスは “長女→ピンク、息子→ブルー、次女→イエロー” とカラーを分けています。

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しまう順番が分かりづらい引き出しには番号を振ってあげたり、収納にイラストのラベリングや入っているオモチャの写真を貼ってあげたりして「どこに片づければいいかわからない」を解決してあげましょう。

また、そういった目印を子供と一緒に作ると、意識・関心を持つきっかけにもなりますよ。

5. 子供の作品は「ルール」を決める

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夏休み中、どんどん増えていくのが子供の作品。どうやって保管すればいいのか悩みますよね。

まずは子供と一緒にルールを決めてみましょう。作ったものを入れる作品箱を用意し、箱がいっぱいになったら見直すというルールがおすすめです。作品はあちこち飾らず、場所を1カ所に決めると部屋全体がすっきりします。

その際に「〇月の間だけ飾っておこうね」「次の作品ができたら交代しようね」など、外すときの約束をしておくとスムーズです。

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どうしても取っておきたい作品は「枠」を決めて保管を。今後もたくさん増えていきそうなものにはあらかじめ容量を決めておいて、「ここに入るだけ」を意識することが大事です。

筆者の自宅ではどうしても手放したくない子供の作品や絵は、思い出ボックスに保管します。それ以外の作品は、子供と一緒に写真に収めてから手放します。作ったときの子供の様子が残るのでおすすめですよ。
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