ライター : macaroni 編集部

特徴や食べ方をプロが解説!カレー好きがハマる「ミールス」とは?

Photo by keiji okazaki

今カレー好きを中心に人気を集める、南インド料理「ミールス」。その名を聞いたことがあっても、どんな料理なのか正しく知らない人もいるかもしれません。

本記事では、知っておきたいミールスの特徴や食べ方を、南インド料理のプロであるイナダシュンスケさんに教えてもらいました。

Photo by keiji okazaki

イナダシュンスケ(稲田俊輔)さん/料理人、飲食店プロデューサー 南インド料理専門店「エリックサウス」を始め、幅広いジャンルの飲食店25店舗の業態開発やメニュー開発を手がける

Photo by emiko kuwahara

手軽に作れる本格インド料理のアイデアが詰まった「だいたい1ステップか2ステップ!なのに本格インドカレー」(柴田書店)も好評販売中
「ミールスとは、主に南インドで食べられている、ベジ(菜食)料理を中心とした定食のこと。インドカレーというとナンが添えられるイメージが強いのですが、世界有数の稲作地帯であるインド南部では、さまざまな種類のお米が食べられているんです。

また南インドカレーは、油脂が少なくサラッとしていてヘルシー。お米を中心に、豆や野菜を使った料理が並んでいて、じつは日本人の食事に通じる部分も多いんですよ」

コレを押さえればOK!ミールスを構成する料理たちの紹介

Photo by keiji okazaki

さまざまな組み合わせがあるミールス。今回は、基本的な要素に絞って説明してもらいました。上記画像の数字順にを紹介していきます。

Photo by keiji okazaki

豆をすりつぶして作ったお煎餅であるパパド【画像1】
「パパドは、薄いナンのようなものと思われるかもしれませんが、主食ではなくどちらかと言うとおかず寄り

カレーを食べる合間にかじってもいいし、細かく砕いてライスに振りかけて食感のアクセントにしても良いです」

Photo by keiji okazaki

写真手前から、チキンカレー【2】、ポリヤル【3】
「日本人が大好きな『チキンカレー』。ミールスは菜食料理が基本なので、肉や魚を使ったカレーはスペシャルゲスト的なポジションなんです。

南インド風野菜炒めの『ポリヤル』は、汁気のないおかずの代表選手。単体で食べごたえのあるドライカレーとしても、汁気のある他料理と混ぜて、食感や味わいのアクセントとしても楽しめます」

Photo by keiji okazaki

写真左・手前が豆のカレーであるダール【4】、写真右・手前がサンバル【5】、奥がラッサム【6】
「『ダール』は豆が主役のシンプルなカレー、『サンバル』は豆と野菜の煮込み、『ラッサム』は辛酸っぱいスープです。

サンバルは、いわばミールスの主役!ミールスは『サンバルとライスの組み合わせを軸に、ほかのカレーや副菜が添えられたもの』とも言えます。

塩味や辛味が欲しければアチャールを足したり、まろやかにしたければダールを足したりして、サンバルを中心にいろいろな組み合わせを楽しむ料理なのです」

Photo by keiji okazaki

写真右からヨーグルト【7】、アチャール【8】
「『アチャール』はインドの漬物。さまざまな野菜にとどまらず、フルーツや肉、魚介など、さまざまな食材がアチャールになります」

どう食べれば良いの?知っておきたい食べ方のキホン

ミールスの基本要素がわかったところで、おいしく食べる方法をイナダさんに教えてもらいました。

事前準備!食べる前はコレをやろう

Photo by keiji okazaki

ミールスを食べる前の3ステップ

  1. パリパリのパパドが湿気らないよう、ライスの湯気があたらないところに移します。パパドを置くスペースを作るため、まずはカトリ(小皿)をターリー(大皿)の外に出しましょう
  2. パパドは大きいままだと場所をとるので、ざっくりと割ってしまってもOK
  3. ライスを平らにならし、カレーをかけやすいように広げます

いきなりすべて混ぜてはダメ!? おいしく食べるには順番があった

Photo by keiji okazaki

まずは、汁気のないおかずであるポリヤルをライスの脇に配置します。ポリヤルの食感や風味が、このあと食べるカレーをよりおいしくするからです。

いろいろなカレーが付いているミールスなら、このときに、それぞれのカレーをライスに少しずつかけて味わっておきましょう。

Photo by keiji okazaki

ひととおり味わったら、主役となるサンバルを残りのライス全体に真上からかけます。最初はサンバルとライスをしっかり混ぜて味わい、次にほかのカレーやおかずとも混ぜて、味の変化を楽しみます。

ラッサムで辛く、ダールでまろやかに、アチャールで塩気や酸味をプラスするなど、自分の味覚をフル回転させて、新しいおいしさを見つけましょう。

Photo by keiji okazaki

「注意して欲しいのは、最初から全部を混ぜてしまわないこと。全体が単調な味になってしまいます。

サンバルと混ぜたライスに少しずつ違うカレーを混ぜていけば、最終的にすべてが混ざるので、その自然な混ざり具合を楽しんで欲しいですね」とイナダさん。

Photo by keiji okazaki

パパドは、箸休めとして単体で食べても良いですが、くだいてふりかけのように楽しむのもおすすめです。ナンのようにカレーを付けて食べるのは、おすすめしないとのこと。

また、ゲスト的存在である肉や魚を使ったカレーは、基本的にほかのカレーとは混ぜず単独で味わいます。

そして、必ず“白い”ライスを少し残しておくこと!その理由は次で説明します。

シメは、ヨーグルトライスでさっぱりと!

Photo by keiji okazaki

甘味のないヨーグルトは、カレーと混ぜたり、お口直しとして食べたりしても良いのですが、その真価を発揮するのが、最後のシメとして食べること。

ヨーグルトを白いライスにたっぷりかけると、お茶漬けのようにサラッとシメることができるんです。

Photo by keiji okazaki

「塩味が強くスパイシーなラッサムをヨーグルトに少し垂らすと、素敵なアクセントになります。細かくくだいたパパドをトッピングすれば、お茶漬けにおける“あられ”のような役割を果たしてくれますよ」とイナダさん。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ