5. バニラエッセンス、キルシュ、レモンを加える

バニラエッセンスを数滴、キルシュを10cc程度(お好み)、6分の1カットしたレモンをサッと搾って加えます。

「バニラエッセンスは入れすぎると苦くなるので、量には注意してください」

6. 混ぜたチーズヨーグルトクリームを水切りする

Photo by keiji okazaki

すべて混ぜたチーズヨーグルトクリームを、ふきんまたはガーゼで包んで水気を切っておきます。これで、クレメダンジェのできあがりです。

「このままでも良いのですが、ひと晩置くとよりおいしくなるんですよ。混ぜ立てはフワフワ、ひと晩置いて水気を切ると、なめらかでしっとり硬めの食感が加わります」

7. アメリカンチェリーをカットしてソースを作る

Photo by keiji okazaki

半分に切ってタネを取ったアメリカンチェリー、水、砂糖を鍋に入れて、火にかけましょう。煮詰まったらキルシュを加えます。

「アメリカンチェリーのほかに、ベリー系のソースもおすすめ。現地ではアングレーズソース(カスタード風味のソース)などで食べます」

8. 盛り付けて完成!

Photo by keiji okazaki

クレームダンジュを取り出してお皿に盛り付け、チェリーソースを回しかければ完成です。

「キウイ、イチゴなどを角切りにして砂糖とお酒を加えたソースをかければ、より大人な味わいになります。好きなフルーツをそのまま添えるだけでもおいしいですよ」

子ども向けにも、大人向けにもアレンジ可能!

Photo by keiji okazaki

真っ白で雪のようなクレームダンジュをひと口食べると、ふわっとなめらかに消えていきました。チーズの濃厚さがありつつヨーグルトのさっぱり感が見事にマッチして、食後のデザートにちょうどいい軽さです。

Photo by keiji okazaki

温かいチェリーソースの甘みとクレメダンジェの酸味が、これまた絶妙。お酒入りのソースが、より上品さを引き立ててくれます。

お酒やフルーツの量を調節すれば、お子さま向けにも、大人向けにもアレンジできます。

おうちでビストロ気分を楽しんで

前菜からデザートまで、全4回にわたって「お手軽ビストロレシピ」を紹介しました。

おいしい料理に欠かせないのは、ちょっとしたひと手間。それさえ押さえれば、家庭でも十分においしい料理を作ることができます。レシピを参考に、次の休日は “自宅でビストロフルコース”なんていうのも良いですね。

7月の毎週金曜連載では「スパイス&ハーブで爽快!夏ごはん」と題し、暑い日にぴったりのレシピを気鋭のシェフに教えてもらいます。お楽しみに!

取材・文/島田みゆ
撮影/岡崎慶嗣
これまでの連載はこちら▼
取材協力
ビストロスマイユ 店名のスマイユとは、フランス語で「種まき」という意味。お店で過ごすお客様の時間に楽しく幸せな気持ちが芽生えてほしいとの想いが込められています。自家製シャルキュトリーとフランス田舎料理を、カジュアルに楽しめるお店です

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