9. ぜんざい

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ぜんざいは関西地方で食べる習慣があったようです。昔は、ぜんざいが体を温めてくれる貴重な甘い食べ物でした。あずきは厄除けに良いとされており、節分の日にも縁起物として食べられています。

せっかくなら自家製ぜんざいを作って温まってみてはいかがでしょうか。

10. 福茶

節分に豆まきをして残った炒り大豆を「福茶」にして飲むこともあります。福茶とは大豆や梅干し、塩昆布を入れ、お湯を注いだもの。もともとは新年にはじめて汲んだ水でいれるお茶を「福茶」と呼んでいて、飲むことで一年間無病息災で過ごせるとされてきました。

大豆には「まめに働く」、昆布には「よろこぶ」「養老昆布」という意味があり、梅はおめでたい松竹梅のうちのひとつ。塩昆布や梅干しを入れた福茶はおいしいだけでなく、縁起物としての側面も持っています。

手軽に作れておいしい!縁起物の福茶

福茶の作り方はとっても簡単!豆まきに使った大豆、梅干し、塩昆布を湯のみに入れお湯か煎茶を注げばできあがりです。大豆は好みの数入れてOKですが、3粒が縁起がいいとされています。梅干しは種を取っておくのがおすすめですよ。

11. しもつかれ

栃木県や埼玉県、千葉県の一部地域では節分で残った大豆や根菜などを酒粕で煮込んだ「しもつかれ」を食べることも。鎌倉時代に書かれた「宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)」などにも記載があるほど、歴史が古い郷土料理です。

地域によっては「すみつかれ」という呼称で呼ばれることも。しょうゆや味噌、砂糖などで味付けをしますが、材料や作り方にこれといった決まりはなく、各地域・家庭ごとに味わいが異なります。

素朴な味わいにほっこり!基本のしもつかれ

塩鮭のアラや大豆、大根、にんじん、木綿豆腐などを入れて作るしもつかれのレシピ。味付けは酒粕、薄口しょうゆ、みりんでおこないます。魚は一度グリルで焼いておくと、よりおいしく仕上がりますよ。

12. 麦飯

中国地方の一部地域では節分に麦飯を食べることもあります。昔は麦飯を炊くことを「よまし麦」と呼んでいて、そこから転じて「よう回す」になり、「世の中がよく回る」という意味を持つ縁起物になりました。

麦飯は広島県や岡山県、山口県など麦作が盛んな地域でよく食べられています。いわしと一緒に食べたり、とろろ汁をかけて食べたりすることも多いようです。
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