7. 昔懐かしい味わいが復活!「日乃出食堂」

Photo by 恩K

「日之出食堂(ひのでしょくどう)」は、現店主の祖父が終戦後に始めたラーメン屋台が原点。1950年に尾道市内に店舗を構え、後継者がいないことから1990年に閉店したものの、現店主が2018年に復活させました。

そんな歴史を感じさせるお店で提供されるのは、昔懐かしい中華そば。祖父が残したレシピをもとに作った、背脂たっぷりなのにあっさりした味わいを追求した尾道ラーメンは、地元の人だけでなく観光客にも親しまれています。

尾道ラーメン

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600円(税抜)
昔ながらの味わいを研究して作られた「尾道ラーメン」は、細打ちのストレート麺が醤油ベースの甘みの強いスープに絡み、奥深さを感じる味わい。具材のチャーシューは厚めで、しっかりとした食感が楽しめます。

1杯でラーメンの「ハーフ&ハーフ」や「ラーメン&チャーハン」が楽しめる「アベックどんぶり」も人気です。

変わり種はペペロンチーノ風の「日乃出ラーメン」。唐辛子がたくさん入ったスープは尾道ラーメンがベースであり、見た目に反してそれほど辛みはありません。

大きめの背脂、白髪ねぎと糸唐辛子、もやし、炒められたニラ、どんぶりの底にはにんにくスライスがたっぷり入り、いかにもスタミナがつきそう。ぜひ、尾道ラーメンとともにアベックどんぶりを楽しんではいかがでしょうか。
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8. 尾道っ子の胃袋的存在「めん処 みやち」

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尾道っ子に好きなラーメン屋を尋ねると、たいてい「めん処 みやち」の名前があがります。いわゆる尾道ラーメン専門店ではありませんが、「放課後の空腹をみやちの麺で満たした」と思い出を語る人は多く、尾道の老若男女に愛されているお店です。

「日之出食堂」から商店街を進んだ先にあるお店の目印は、2体の海賊の人形と、その間にかけられた「尾道伝統の味みやち」の看板。どこが入り口なのかわからないほど間口が狭く、ひっそりとした佇まいに70年以上にわたる歴史を感じます。

カウンターに座っていると、次から次へとお客さんが入って来て、あっという間に満席になるのもこのお店ならでは。

てんぷら中華

地元の人が「みやちといえば天ぷら中華」というほど親しまれているこのラーメンは、小エビの入ったかき揚げ天ぷら、メンマ、チャーシュー、そして青ネギがたっぷりかかっています。

和風の出汁がベースとなったラーメンスープは、天ぷらの油分が染み出し、奥深さを感じる味わい。

天ぷら中華とぜひ一緒にオーダーしてほしいのが「いなり寿司」。ラーメンスープと相性がよく、食べ進むほどにお腹が幸せに満たされます。尾道で昔から伝わるラーメンを体験したい人はぜひ、みやちを訪れてください。
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9. 厄除け祈願されたラーメン!「尾道らーめん ベッチャー」

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聞きなれない「ベッチャー」という店名は、尾道に伝わるお祭りの名前から。店頭の看板に描かれている3鬼神が、お祭りを盛り上げる鬼たちなのです。

店内では祭り囃子が流れ、ベッチャー祭りのムードを伝えます。なお、お店の麺は市内にある一宮神社で厄除け祈願したものを使用。食べることで開運が期待できそう!と女性に人気です。

ベッチャーらーめん(福盛)

お店の尾道ラーメンは、「モンドセレクション」3年連続金賞に輝いた実力派です。普通サイズなら「福盛」を。

瀬戸内海の雑魚節たまり醤油をベースにした鶏ガラスープと、最高級の小麦粉を用いた熟成ちぢれ麺の上に、瀬戸内海産の磯のり、秘伝のタレで焼かれた焼豚がのっています。辛みが欲しいときは、小魚入りの唐辛子「尾道薬味」をふりかけて。

尾道ラーメンのほか、特製麺を濃厚な味噌ベースのスープでいただく「大吟醸味噌らーめん」や、シコシコの麺にダシがほどよく絡む「つけ麺」などもラインアップ。

なお、ランチタイムには半チャーハンや餃子、唐揚げなどが付いたお得なセットも用意されていますよ。
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