4. シンプルながら奥深い味わい「つたふじ」

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1947(昭和22)年、屋台から始まった尾道ラーメンの老舗「つたふじ」。惜しまれながら閉店した「朱華園(しゅかえん)」と人気を二分するお店として知られ、「ミシュランガイド広島2018」にも掲載されました。

藤の絵ののれんがかかった店頭にはいつも長い行列が作られていますが、麺類のみなので、意外と回転が早いですよ。

長い間、尾道の名店といわれているだけあり、この街を訪れた際はつたふじのラーメンを体験するのもよいでしょう。

中華そば(並)

「中華そば」は、昔ながらの尾道ラーメンの味。背脂が浮いた魚介系のスープに醤油がきき、やわらかめの麺とよく絡みます。見た目はコッテリですが、意外とサッパリしたギャップが人気の秘訣なのかもしれません。

なお、麺はうどんを選ぶこともでき、常連さんのなかには中華うどんを注文する人も少なくありません。麺がなくなり次第営業終了なので、早めに行くことをおすすめします。
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5. 桜エビやカツオ節をのせた油そば「尾道汁なし 海と麺よ」

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海岸通りにある尾道商工会議所のななめ向かいに、2020年12月オープンした「尾道汁なし海と麺よ」は、油そばのお店。尾道にあるラーメン屋さんは大半が尾道ラーメン専門店なので、とても新鮮です。

ターコイズブルーを基調にした店内には、カウンター席とテーブル席が設けられています。詩的な店名、カフェ風のカジュアルな雰囲気も親しみやすく、ますます人気を集めそうです。

油そば

中太麺にのった具材はネギ、鰹節、刻み海苔、天カス、小海老にナルト。丼の底から20回以上混ぜてからいただくのがお店の流儀です。

添えられた橙酢とラー油を入れて、味変も楽しむことができます。シメに具材を少しだけ残し、追い飯をオーダーするのもおすすめです。

また、油そばをセットで味わいたいなら「尾道セット」(油そば+ちりめんごはん+生卵+尾道イカ天)を。歩きながら麺を楽しめる「ワンハンドヌードル#onomichi」もテイクアウト限定で用意されているので、海辺を散策しながらいかがでしょうか。
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6. 豚角煮がボリューミー!「尾道ラーメン 壱番館」

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ラーメンの通販から実店舗開業にいたった「尾道ラーメン 壱番館(いちばんかん)」。「ミシュランガイド広島」に掲載されたこともある、尾道ラーメンの人気店として知られています。

一見カフェのようなお店ではカウンターやテーブル席のほか、テラス席も用意され、家族連れがよく利用しています。近くにある「つたふじ」同様ファンが多いので、行列を覚悟して行きましょう。

尾道角煮ラーメン

一番人気は「尾道角煮ラーメン」。鶏ガラや瀬戸内の小魚でとったスープは甘みを感じさせます。

細目の平打ち麺にジューシーな豚角煮が3つ、卵、ネギ、メンマのほか、茎わかめがトッピングされているのが特徴的。尾道ラーメンらしい豚の背脂もスープにまんべんなく浮いています。

東京にも出店している壱番館ですが、このラーメンが食べられるのは尾道だけ。ぜひ尾道を訪れたら挑戦してみてください。
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