ライター : akiharahetta(有竹亜季)

フードコーディネーター / 野菜ソムリエ/料理人

ホワイトシチューは5つのコツでおいしく!

Photo by akiharahetta

家庭料理の大定番「ホワイトシチュー」。いつもどうやって作っていますか?ルーの外箱に書いてある説明通りに作っているのに、なんだか味がぼやけてしまうことありますよね。

原因はいくつかありますが、一番多いのがルーを水に溶いただけの状態になってしまっていること。下記のポイントで改善できるので、ぜひ覚えてくださいね。

おいしく作るための5つのポイント

1. 玉ねぎは薄切りにしてしっかり煮込む。
2. 鶏肉は下味をつけて焼く。
3. 野菜はいっぺんに入れずに、煮えにくいものから。
4. ルーは最低限の量を使い、牛乳を多めに。
5. 白ワインを活用する。

いつもの材料で格段においしいホワイトシチュー

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調理時間 60
野菜の切り方や、炒める順番に注目してください。せっかく材料や時間をかけて作るならおいしく仕上げたいもの。失敗しないホワイトシチューの作り方をご紹介します。

材料(3〜4人分)

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作り方

1.具材の下ごしらえをする

ホワイトシチューの具材を切って並べた様子

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鶏肉はひと口大に切り、塩と白コショウ、白ワイン大さじ2杯を振りかけておきます。玉ねぎは薄くスライスしてください。にんじん、じゃがいも、ブロッコリーは、ひと口大に切っておきましょう。

2.鶏肉を焼く

鍋で鶏肉を焼いているところ

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よく熱した鍋にサラダ油(分量外)をひき、鶏肉を焼きます。火は中火にし、皮目から焼きましょう。表面にしっかりきつね色になったら取り出します。あとで煮込むので、中まで火が通っていなくても大丈夫です。

3.白ワインで焦げをこそげ取る

鍋の焦げを白ワインで溶かしたところ

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鶏肉を取り出した鍋には茶色い焦げが付いています。これが旨みの素になりますので、しっかり利用しましょう。1で使った残りの白ワインを加え、ひと煮たちさせたら木べらで焦げをこそげ取ります。 こそげ取ってできた茶色いソースは、さきほど取り出した鶏肉にかけておきましょう。鶏肉に旨みを戻し、しっとりさせる効果があります。

4.玉ねぎを炒める

バターで玉ねぎを炒めているところ

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3の鍋をそのまま弱火にかけ、バターを入れます。半分溶けたところで玉ねぎを加え、炒めてください。玉ねぎが透き通ってしんなりするまで、7~8分じっくり炒めます。焦がして色がついてしまわないように気を付けましょう。

5.水とにんじん、鶏肉を加える

鶏肉やニンジン、ベイリーフが入った鍋

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4に水、にんじん、ローリエを加えます。取り出しておいた鶏肉も3のソースごと加えてください。入れたらフタをして、にんじんに火が通るまで10分ほど弱火で煮込みます。

6.ルーとじゃがいもを同時に加える

ホワイトシチューのルーを鍋に入れるところ

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にんじんに火が通ったら、ルーとじゃがいもを加え、静かにかき混ぜてください。ルーにトロミがつき、じゃがいもがやわらかくなるまで10分煮込みます。形が崩れるまで煮込むと味がボケるので、煮込みすぎには注意です。 この時点で、玉ねぎはやわらかく煮込まれほとんど形がなくなっています。スープに溶け込んでいますので、ルーを水に溶いただけの味気無さが解消され、ぐっとおいしいシチューができあがりますよ。

7.牛乳を加えて完成

ホワイトシチューに仕上げの牛乳を注いでいるところ

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じゃがいもに火が通ったら、牛乳を加え、ひと煮たちさせてすぐに火を止めます。ややトロミが少ない仕上がりですが、ばっちり味が決まりますよ。
黒い器に入ったホワイトシチューと木のスプーン

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ブロッコリーは別ゆでしてアクとえぐみを取り除き、あとのせすれば、ホワイトシチューの完成です!

おいしく作るための隠し味

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ホワイトシチューを本格的な味わいにしてくれるのが、白コショウ、白ワイン、バター、ローリエです。白コショウとローリエは似た風味を持ち、牛乳との相性が抜群です。入手しやすいものばかりなので、ぜひ使ってみてくださいね。

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