ライター : 嶋田コータロー

お土産マイスター

秋田を代表する和菓子「さなづら」

野山に自生する「ヤマブドウ」。ハイキングを楽しむ方であれば、獲って食べた経験があるかもしれませんね。思わず「酸っぱ!」と声が出てしまう、酸味のあるブドウです。

この記事では、そんなヤマブドウの特徴を活かした、秋田県の和菓子「さなづら」をご紹介します。さなづら作りについて、またオススメの食べ方を「菓子舗榮太楼(かしほ えいたろう)」の方が教えてくださいました。

そもそも「さなづら」はどういう意味?

Photo by 嶋田コータロー

もともと「さなづら」とは、ヤマブドウを意味する秋田県の方言。自生しているイメージが強いヤマブドウですが、秋田県内では栽培されているんですよ。産地としては、秋田県北の小坂町や県南の横手市が有名で、9月から10月にかけて収穫されます。

ヤマブドウは小さい粒と強い酸味が特徴的。そんな特性を活かしたお菓子が、1883年創業の菓子舗榮太楼がつくる「さなづら」なのです。「子どものころから食べていて大好き♪」という根強いファンがいるほど、秋田県の代表的な和菓子として愛されています。

食べるワイン!? 酸味のあるさわやかな味わい

Photo by 嶋田コータロー

8枚入り840円(税込)~
さなづらは、薄く、短冊形をしたお菓子で、鮮やかなワインレッドが目を惹きます。自家製のヤマブドウジュースに寒天を加え、ゼリー状に固めてあるんですよ。

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“食べるワイン”と言える味わいで、ヤマブドウの爽やかな酸味と濃厚さが絶品。ゼリーとようかんの間といった食感で、噛みごたえがあります。ひと口目は強い酸味を感じますが、食べすすめていくと甘味と調和して、心地よいあと味が楽しめます。

特産品を活かしたお菓子や、フルーツのお菓子が好きな方に、特にオススメできます。ひとつひとつに備え付けの楊枝があり、手軽に食べられるので、お土産に便利ですよ。

アレンジしてもおいしい!さなづらのオススメの食べ方

そのまま食べてもおいしいさなづらですが、アレンジして食べるとまた違った味わいを楽しめます。菓子舗榮太楼の方から、オススメの食べ方をふたつ教えていただきました。

刻んでヨーグルトに混ぜる

Photo by 嶋田コータロー

さなづらを食べやすい大きさに刻んで、ヨーグルトに混ぜるだけ!(写真はさなづら半量)

ヨーグルトとさなづらの酸味がケンカせず、見事にマッチしています。ヨーグルトに入れることで、さなづらの“ぷるっ”とした食感と、ヤマブドウの味わいがより引き立ちますよ。

バターを塗ったトーストにのせる

Photo by 嶋田コータロー

こんがり焼いたパンにバターを塗り、さなづらをのせるだけ。バターと合わさることで、さなづらの酸味がまろやかになりますよ。寒天の食感があるものの、ジャムを塗って食べている感覚に近いです。

普段パンに、ブルーベリーやイチゴジャムを塗って食べる方は、きっとハマると思います!
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