ライター : くまもと たまみ

グルメライター/トラベルライター

甘いラム酒ってどんなお酒?

ラム酒とは

ラム酒はサトウキビを原料としてつくられる蒸留酒です。サトウキビのしぼり汁や砂糖に精製する際にできるモラセスという液体を使用しています。ラム酒の発祥は17世紀のカリブ海の島。大ヒット映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』で海賊たちが好んで飲んでいたのが印象的ですよね。 ラム酒はジン、ウォッカ、テキーラとともに世界4大スピリッツ(蒸留酒)のひとつに数えられています。

アルコール度数と味わい

ラム酒はカラメルを焦がしたようなほろ苦くて甘い味わいが特徴です。アルコール度数は40~50%ほど。ほかのお酒と比べるとビールが5%、日本酒が15%ですから、度数の高いお酒だということが分かりますね。

ラム酒の分類方法

ラム酒は製造方法の違いから「ホワイトラム」「ゴールドラム」「ダークラム」の3つに分けられます。 「ホワイトラム」は活性炭によりろ過された無色透明のラム酒。サトウキビや糖蜜の味がそのまま味わえ、くせが少ないのでカクテルによく使われます。「ゴールドラム」は樽で熟成してつくられ、ちょうどウイスキーのような薄い褐色。 カラメルのような甘さと香りのバランスがよく、お菓子の香りづけに使われることも。「ダークラム」は蒸溜した原酒を内面を焦がした樽で3年以上貯蔵してつくられます。樽からの独特な香味成分が出て濃い褐色をしており、風味が強いのが特徴です。

軽さ

ラム酒は色の違いと同じように軽さでも「ライトラム」「ヘビーラム」「ミディアムラム」の3つに分かれます。 蒸留したあとにオーク樽などで短期間熟成させたラム酒が「ライトラム」。やわらかな口あたりと軽い香りで飲みやすいラム酒です。「ヘビーラム」はモラセスを自然発酵させて蒸留したあとに内側を焦がしたオーク樽で熟成させることで、強めの甘い味わいと甘い香りに仕上がります。「ミディアムラム」は「ライトラム」「ヘビーラム」のどちらかの製法を採用しているか、または「ライトラム」と「ヘビーラム」をブレンドしてつくられます。淡い色のものが多く、バランスのとれた甘さと香りです。
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