ライター : FOODIE

三越伊勢丹グループが運営する食のメディア

この記事は、三越伊勢丹が運営する、食メディア「FOODIE」の提供でお送りします。
早い、安い、美味い、三拍子が揃って完成すると思い込んでいた「牛丼」。このたび、その一拍、「安い」が完全に覆るレシピを、プロに教えてもらいました。
その極意は、なんと、贅沢にも「霜降りの高級牛肉スライスにサッと火を入れるだけ」のレアな状態で仕上げること。早い、そしてもちろん美味いは据え置き……どころか、美味いがパワーインフレ状態に! 早くて豪華で美味し過ぎるごちそう牛丼レシピを、伊勢丹新宿店<I’S MEAT SELECTION>の岩田晴美シェフが伝授します!

霜降り牛肉で! シェフ版ごちそう牛丼の作り方

「安い牛肉でも美味しいのですが、今回は、おもてなしにも使える豪華バージョンの牛丼です。肉の美味しさを際立たせたいので、甘みに砂糖は使わず、みりんを多めに加えます。調味料は、『酒1:醤油1.5:みりん4』の割合で、材料の量に応じて調整してみてください」

材料(2人前)

・国内産黒毛和牛肩ローススライス…300g ※今回は、<I’S MEAT SELECTION>国内産黒毛和牛肩ローススライス(100g) 1,944円(税込)を使用。 ・玉ねぎ(幅1cmのくし形切り)…1/2個分 ・しいたけ(薄切り)…2本分 ・しめじ(小房に分ける)…1/2パック分 ・酒…30ml ・醤油…45ml ・みりん…120ml
[付け合わせ]
・卵…2個 ・長芋(短冊切り)、カイワレ大根、アサツキ(小口切り)、ショウガの千切り…各適量

1 鍋に酒、みりん、醤油、玉ねぎを入れ、フツフツする程度の火加減でゆっくり火を入れる。

「可能であれば酒、みりんのみ先に鍋に入れて火にかけ、沸騰したら調味液に火を付けるというやり方で『煮切る』のがおすすめです。こうすることで、アルコール臭さがなくなります。ただし、家庭では危険なので、状況が許す場合のみチャレンジしてみてください」

2 玉ねぎが透き通ってきたら、しいたけとしめじを加え、きのこに味がしみるまで煮る。

「何度で何分、ではなく、きのこを見ていれば色が変わってくるので、味がしみてきたかがわかるはずです。五感を使って、素材の変化を見逃さないようにしましょう」

3 牛肉を入れ、裏表を返してサッと煮て、少し色が変わったらすぐに取り出しておく。煮汁のアクを取り除き、火を止める。

「牛肉は、火を入れすぎると硬くなってしまいますので、ピンク色が少し残っているくらいがちょうどよいです」

4 丼にご飯をよそい、ご飯に煮汁をたっぷりかけてから肉を盛りつけ、つけあわせを添える。

「今回は、ごちそう牛丼。つけあわせは、紅ショウガよりも肉の味わいを邪魔しない長芋、カイワレ大根がおすすめです。口のなかをさっぱりさせてくれます」

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