ドライソーセージ

その名の通り、乾燥させたソーセージのこと。JAS規格では水分35%以下のものを指します。乾燥しているために、保存性が高くなっていて、常温で保存することができます。日本で一番有名なのはサラミですね。 水分35%~55%のものはセミドライソーセージで、「ソフトサラミ」や「カルパス」と呼ばれるものがあります。カルパスの名前はロシア語の「カルバサー(ソーセージの意味)」に由来します。

ハムとの違いは?

ソーセージはひき肉や刻んだ肉を使うのに対して、ハムはかたまり肉を使います。ハムは英語で、「豚のもも肉」という意味です。塩漬けしたかたまり肉を、燻煙やボイルなどで加熱して作られます。 日本では豚ロース肉を使った「ロースハム」も、ハムの一種です。ほかに骨付きのハム、豚肩肉を使ったショルダーハム、非加熱の生ハムなどの種類があります。

世界と日本のソーセージ

日本におけるソーセージの歴史

初めて食べた人、初めて作った人に関してははっきりしないようです。正式には、明治5年に長崎で作られ、天皇に献上されたのが初とされています。その後、大正時代に本格的に作られるようになりましたが、一番発展したのは第二次世界大戦後のことです。

日本独自のソーセージ文化

日本のソーセージでもっとも有名なのは「魚肉ソーセージ」でしょう。スケソウダラなどの魚肉に、豚脂や香辛料を混ぜ合わせてかまぼこ状にして、ケーシングに詰めて加熱したものです。また、お弁当に入っている赤ウインナーも、日本生まれのソーセージです。 日本でウインナーと呼ばれているソーセージが、別の呼び方の場合もあります。ウイーンでは、このソーセージのことをなんと、フランクフルトソーセージと呼ぶそうです。

世界のソーセージ

日本では豚肉を使ったソーセージがほとんどですが、海外ではさまざまな原料でソーセージが作られています。「ブラッドソーセージ」と呼ばれる血や内臓を詰めたものや、羊肉や鶏肉、牛肉を使ったものなどがあります。 牧畜が盛んだった地域では、肉を余すところなく使う方法として、いろいろなソーセージが生み出されていったようです。
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