ライター : FOODIE

三越伊勢丹グループが運営する食のメディア

この記事は、三越伊勢丹が運営する、食メディア「FOODIE」の提供でお送りします。
夏の定番野菜ゴーヤ。自宅で栽培している人は一度にたくさん採れるから消費が大変。でも、いざ料理に使うとなると、チャンプルー以外にメニューが思いつかないってことも……。
そこで、料理家のタカハシユキさんにゴーヤの活用法を聞いてみたところ、 「青唐辛子と一緒にペーストにすると、苦くて辛くて美味しいですよ」 という驚きの提案が!!
聞けば、苦味はやさしいほろ苦さで、うまみも感じられるんだそう。クラッカーにつけてシンプルに食べるのはもちろん、肉にも魚にも合ううえ、冷凍・冷蔵保存も可能な、万能レシピを教えてもらいました。

一度食べたら止められない! 【辛うまゴーヤペースト】のレシピ

「苦い? 辛い?」と敬遠するなかれ! カシューナッツを加えることでマイルドな味わいになるので、第一印象は「アボカドディップ!?」と思うほどのやさしい口当たり。ゴーヤの苦みと青唐辛子の辛みは後からやってきますが、どちらもほどよい加減で、食べる手が止まらなくなるんです……。

<材料>作りやすい分量

<作り方>

ゴーヤは縦半分に切って、種とわたを取り除き、さらに半分の長さに切ってから、やわらかくなるまで蒸す。
「フォークで軽く押してフニャッとつぶれるくらいのやわらかさにしたいので、蒸し器を使うなら蒸し時間は15~18分が目安。圧力鍋があれば、高圧で1分蒸すだけでやわらかくなります」
「ゴーヤの苦みと相性がいいのが、青唐辛子のシャープな辛み。辛さを引き立てるため、加熱せずに生で使います。種は食感の邪魔になるので取り除いてください」
1、2、カシューナッツ、にんにく、レモン汁、塩、オリーブオイルを入れて撹拌する。
「材料を入れたら、30秒~1分回す、を4、5回繰り返してなめらかにします。カシューナッツが砕けてなめらかなクリーム状になり、ゴーヤの青みが全体に混じって淡いモスグリーンになったら出来上がりです」

ステーキにかけたら、肉のうまみ&ゴーヤの苦味が最高!

一見、アボカドディップのようですが、食べてみると予想を裏切る未体験の味! 最初は、カシューナッツのマイルドなコクが。その後時間差で、ほろ苦さとピリ辛感が襲ってくるので、「これは何だ!?」と食べているうちに、止まらなくなるんです。
牛肉のステーキに添えれば、肉のボリューム感のあるうまみにペーストのまろやかさが一体になった後、心地よい苦味と辛さが後味をスッキリさせ、無限に食べられそう……。クラッカーやバゲットにのせるだけでも、永遠に食べ続けられる悪魔的なペースト。ゆでエビなど魚介との相性もいいので、おもてなし料理の添え物にもピッタリです。 「もともとバングラデシュの方に教わったレシピなので、カレーにもよく合いますよ」とタカハシさん。
味わってみて納得の、文字通り悪魔の美味しさ。ぜひ一度お試しあれ!

*大量に作って、冷蔵・冷凍保存できる!

ゴーヤペーストは一度にたくさん作って、冷蔵・冷凍保存しておくと便利です。冷蔵するなら、保存容器に入れて空気が入らないように表面にピタッとラップをかけてからふたをして、冷蔵庫で3〜4日保存可能。もう少しもたせたい場合は、塩を強めにするとよい。
冷凍保存するなら、ラップで包んだあとに保存容器に入れて、冷凍庫で1ヵ月ほど保存可能。食べるときは、冷蔵庫に移して自然解凍できます。

*今回、使った食材はこちら

宮崎・沖縄県産他 ゴーヤ 時価
ゴーヤをお店で選ぶなら、鮮やかな濃い緑色でツヤがあるものが新鮮で、手に持ったときに重みを感じるものが美味。表面の突起が細かく密集しているほうが苦味が強く、突起が大きいほうが苦みが弱いといわれているので、選ぶときの目安に。

取材協力/タカハシユキさん

フードコーディネーター。書籍、雑誌などのメディア、企業広告・商品開発などに携わる。旬の食材の細やかな美味しさを活かしたシンプルな調理、季節の体がよろこぶメニューに定評がある。
提供元:

編集部のおすすめ