
ライター : きく
ここ数年、海外を転々、旅暮らし中のフリーライター。 30代女性向けメディアを中心に活動中。
ぶどうの里からワインの里へ「都農ワイン」
イギリスで毎年発行されているワインの専門書「ワインレポート(WINE REPORT)」の「もっともエキサイティングなワイン100選」にも選ばれたことがある「都農ワイン」。都農ワインを作る「都農ワイナリー」がある都農町は、宮崎県という亜熱帯で湿気が多く、台風なども多い地域ということでワイン造りには適していないと言われている場所でした。
しかし今では、地域の特色を生かし、都農ワイン独特の特徴を持つおいしいワインを作ることに成功したワイナリーがある場所になりました。では、世界でも高評価の日本製ワインが誕生した過程とはどういうものだったのでしょうか?
都農ワイナリー誕生の歴史
人口13,000人足らずの町である宮崎県都農町は、都農ワインが生まれた「都農ワイナリー」がある場所。宮崎市から車で北上すること1時間の小さな町です。もともとは小さな町の町おこしの一環として始まったワイン造り!
生食用ぶどうの栽培はおこなわれてきましたが、ワイン造りは平成元年の町おこしのときが初めて!知識の乏しさから、ブラジルでのワイン造り経験がある小畑暁(おばたさとる)さんに委託。都農オリジナルのワイン造りがスタートしました。
ワイナリー情報
■店舗名:都農ワイナリー
■最寄駅:JR都農駅
■電話番号:0120-28-5501
■営業時間:9:30~17:00
■定休日:年中無休(但し年末年始を除きます)
■参考URL:https://tsunowine.com/access/
■公式HP:https://tsunowine.com
都農ぶどうの栽培へのこだわり
土へのこだわり
台風や湿気が多い気候、火山灰性の土地でミネラル分が少ないということでワイン造りには適していない場所と言われていました。そこで、土壌改良から着手。生ゴミと鶏糞を主成分とした堆肥を使うことで、ワイン用ぶどうが元気に育つミネラル分の高い土壌が手に入るようになったのです。
品種のこだわり
都農町ではワイン造りを始める以前から、キャンベル・アーリーを筆頭にマスカット・ベリーAやデラウェアというぶどうを生食用として栽培してきました。平成元年のワイン造りを始めてからは、ワイン専用品種のシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーといった新しい品種にも挑戦するようになりました。どの品種を使ったワインであっても、都農ワインらしい渋みの少ない独特の香りと穏やかな味わいのワインにまとまっています。
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