ライター : 白井シェル

フリーライター

大阪名物「肉吸い」を手作りしてみよう

Photo by ako0811

肉吸いって?

肉吸いとは大阪の郷土料理です。鰹節や昆布のお出汁香るつゆに、牛肉の薄切りを煮込んで作ります。イメージとしては肉うどんのうどんなしバージョンといった感じでしょうか。

アクを取り除いた透き通ったつゆは、和風出汁と牛肉から染み出た旨みがたっぷり。シンプルながら、飽きのこないお味でお味噌汁のように、時々無性に飲みたくなる深い味わいです。

肉吸いの誕生秘話♪

肉吸いと言えば、難波千日前のうどん屋「千とせ」が有名です。50年以上も続く、うどん屋の老舗であるこちらのお店の名物が、うどんなしのスープを提供し始め、「肉吸い」と定着するようになったんだとか♪

なんでも、吉本新喜劇出演の俳優が二日酔いで訪れ、うどん抜きの肉うどんを注文したことがきっかけで誕生したメニューと言われています。出汁が体に染み渡る心地よい感じは、想像できますよね。口コミでどんどん広がり、今では看板メニューになっているようです。

基本の肉吸いレシピ

Photo by ako0811

一番シンプルな、牛肉と青ネギの肉吸いをご紹介します。肉吸いといえば和風出汁。今回は簡単に白だしで作ってみます。透き通るようなスープに牛肉の出汁が加わり、身体にじんわり染み渡るおいしいスープに仕上がりました。 余計なものが一切入らないレシピなので、あとはお好みで具材や調味料を足しアレンジしてくださいね♪

材料(3人分)

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  • 牛こま肉 130g
  • 2カップ半
  • 料理酒 大さじ2杯
  • 砂糖 ひとつまみ
  • 白だし醤油 大さじ3杯
  • 青ねぎ 青ねぎ
  • 七味唐辛子 少々

作るときのコツ

  1. とってもシンプルなレシピなのでアクをしっかり丁寧に取り除くことが大切です。でき上がりが、澄み切った透明なスープになるよう、手間をかけることが大切なんですね。また、じっくり弱火で牛肉を煮ることで、牛の旨みもしっかりスープに溶け込んでくれますよ。

作り方

1.青ねぎは小口切りにします。

小口切りにいたねぎ

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細ねぎを使い最後にトッピングをするので、束ねて端から3~4mmの小口切りにします。わけぎや白ネギなどを使ってもおいしいです。その場合は、火が通りやすいよう斜め切りにして、いただく直前に一緒に煮込むと食べやすいですよ。

2.牛肉の下処理をします。

牛肉の下処理をしている様子

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牛肉は大き目にゴロゴロ感を楽しんでも良いですが、今回はスープとして馴染みやすいよう小さ目にカットしています。 沸騰したお湯に分量外の料理酒を少量加え、牛肉を入れます。再度沸騰したらザルに揚げましょう。こうすることで臭みなど雑味のないスープになりますよ。
水気を切った様子

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アクがたくさん出た場合は、軽く水洗いしてもいいでしょう。しっかり水気を切っておきます。

3.牛肉を煮ます。

牛肉を煮ている様子

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鍋に水と料理酒、牛肉を入れて弱火でじっくり10分ほど煮ます。
牛肉を煮ている様子

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一度沸騰したお湯でさっと加熱していますが、それでもアクが出ます。手間がかかりますが透き通ったスープになるよう、アクは丁寧に取り除きましょう。

4.白だし醤油で調味します。

白だし醤油を加えている様子

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白だし醤油を加えます。メーカーによっては塩加減に差がありますので、味を見ながら分量は調整してください。
砂糖を加えている様子

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砂糖をひとつまみ加えると味がマイルドに馴染みやすくなりますよ。

5.青ネギをトッピングして完成です。

できあがった肉吸い

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たっぷりの青ネギをトッピングしてください。お好みで七味をふって完成です。
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