【ウーロン茶】味も香りもバラエティー豊富

青茶を代表するウーロン茶(烏龍茶)にも、凍頂烏龍茶(とうちょうウーロン茶)や東方美人茶(とうほうびじんちゃ)、水仙(すいせん)などさまざまな種類があり、味や香りもバラエティ豊かです。ウーロン茶という名前の由来は、中国で製茶されたお茶の形状や色が烏のように黒く、龍のように曲がりくねっているためだったという説も。

【鉄観音】生産数が少ない貴重なお茶

鉄観音(てっかんのん、てつかんのん)は、広い意味でウーロン茶の一種ですが、ウーロン茶全体の約5%ほどしか生産されておらず、貴重なお茶です。中国で銘茶と認められた中国十大銘茶のひとつと数えられています。

茶の葉が丸まっており、鉄のような、あるいは油を塗ったような光沢を帯びていることが特徴。芳醇で濃厚な味わいですが、後味は甘いです。香りは蜜や蘭、キンモクセイなど花の香りに例えられます。

そのほかの種類

前述したお茶以外にも、青茶発祥の地である武夷山(ぶいざん)で作られ、世界的にも有名な大紅袍(だいこうほう)、千里先からでも、そのやさしい香りが分かるという意味で名付けられた千里香(せんりこう)など、実にさまざまな種類があります。

同じ茶の葉でも茶商により、異なる名前が付けられていることもあるので、その種類は数え切れないほどです。名前の由来や味、香りの違いを楽しみながら飲んでみてもよいかもしれませんね。

紅茶の種類

紅茶は、世界中で栽培されその種類もさまざまです。分類の仕方も、「ストレート」「フレーバー」「ブレンド」など茶の葉で区別する方法や、「ストレートティー」「ミルクティー」「レモンティー」など飲み方で分ける方法などたくさんあります。 また、同じ産地で作られてもブランドによって、異なる名前が付いていることもあり、その種類は数え切れないほどです。紅茶の種類によって、楽しみ方も異なります。今回はみなさんが身近に感じる代表的な紅茶を紹介します。

【ダージリン】香り高く上品な味わい

ダージリンはよく耳にする人も多いのではないでしょうか。ダージリンはウバやキーマンと並び世界三大銘茶のひとつです。原産地はインドのダージリン地方。透明度の高い薄いオレンジ色が特徴です。香り高く、「紅茶のシャンパン」「マスカットフレーバー」と称されています。

軟水で淹れると香りが高く出ると言われ、ストレートティーやミルクティーに向いています。抽出時間は長めに取るのがオススメです。

【アッサム】コクと甘味が特徴的

インド北東部のアッサム地方で作られるお茶を総称してアッサムと呼んでいます。アッサム地方は世界有数の雨量の多い地域であると同時に、インド国内で生産される紅茶の半分以上を作っている世界最大の紅茶生産地。濃い赤褐色がアッサムの特徴です。

コクが強く甘味もあるため、特にミルクティーに向いています。ストレートでも軽めに淹れれば、バランスのよい渋みを味わうことができるでしょう。
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