ライター : y_nakagawa

私たちの食文化と深く結びついている「豆」

タンパク質やビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養を豊富に含んでいる「豆」。この食材は古くから世界中で食べられていて、お米などの穀物と同じように重要な農作物として親しまれてきました。日本においても、そのまま食べられるのはもちろんのこと、味噌や醤油の原材料になるなど、食文化に深く結びついている食材です。 ここでは、そんな私たちにとって不可欠な食材「豆」の魅力の数々をご紹介。これを読めば、すぐに豆が食べたくなってしまうこと間違いなし♪

種類別!豆まとめ

ひとくちに「豆」といっても、ほんとうに多種多様!ここでは、日本で日常的に食べられてる「小豆・大豆・エンドウ・ササゲ・インゲン」の5種類の「豆」について、その特徴やおすすめレシピなどをご紹介していきます。ぜひあたらめて、「豆」の魅力に気づいてみてください。きっと「豆」を見る目が変わりますよ♪

1. 「小豆」

古くから重宝されてきた「小豆(あずき)」。赤飯や和菓子のあんなど、日本の食文化にも深く根付いている食材です。人間と「小豆」の歴史はとても古くて、中国最古の薬学書『神農本草経』にも登場しているほど。はじめは日常的な食べものというよりは、どちらかというと薬としての意味合いが強かったようです。 日本では江戸時代に、祝いごとなどがあったとき、小豆を炊き込んだ赤飯を食べる習慣が広まったとのこと。赤みを帯びた色が文化的には重要な意味を持っていて、魔除けなどの呪術的な力があるとも信じられていたそうです。

特徴

「小豆」のなかには、栄養がギュッと詰まっています。主な成分は、糖質とタンパク質。そして、ビタミンやミネラル、鉄分なども豊富。旬は10月から2月で、秋に収穫されて乾燥させつつ保管されます。国産ものでよく知られているのが「大納言」という種類。この種類は粒が多いのが特徴で、甘納豆や粒あんなどの材料になります。
おすすめレシピ「小豆ごはん」
ほかの豆とちがって水に浸けておかなくてもすぐ煮ることができるのの、手間が掛からずうれしいところ。おいしく仕上げるポイントは、もち米を少しまぜること。そうすることで、もっちりとおいしい仕上がりに。雑穀米をまぜると、さらにヘルシーになるのでおすすめ。昆布茶を少し入れると、さらにおいしさアップ♪

2. 「大豆」

良質な植物性タンパク質を多く含んでいて、「畑のお肉」ともいわれている食材「大豆」。弥生時代初期から、日本に伝わってきていたのだとか。また、広く栽培がはじまったのは鎌倉時代以降なのだそう。その当時、仏教の広まりの影響で肉食が禁止されていたため、身体に必要なタンパク質を「大豆」から摂取していたのだとか。 そのまま煮込んで食べるのはもちろんのこと、味噌やしょうゆ、豆腐の材料になったりと、日本の食文化にはなくてはならない食材のひとつです。大豆を青いうちに収穫したものが、居酒屋などの定番メニュー・枝豆になります。また、納豆やきな粉、豆乳なども、「大豆」が主な原料です。

黄色大豆

国内で一番生産量が多い大豆の種類がこちら。豆腐や味噌など、ほとんどの大豆加工食品は、黄色大豆から製造されることが多いです。水をよく吸うので、煮上がりがいいのが特徴のひとつ。良質のものは、粒がそろっていて皮の表面がツヤツヤしています。流通している品種は、「フクユタカ」や「エンレイ」など。
黄色大豆のおすすめレシピ「ひじきの煮物」
日本の食卓の定番メニュー「ひじきの煮物」。短い時間でササっと作ることができる便利なレシピです。こちらでは砂糖を使わず、そのかわりにみりんで味付けしています。そのため、さらにヘルシーなひと品に仕上がっています。大豆はうす味にすることで、豆の味をしっかりと味わうことができるのでおすすめ。

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