ライター : ☆ゴン

飲茶とは違う?点心とは

餃子やしゅうまい、小籠包など、どれを食べてもおいしい中華料理。広東や四川などの地域によって、味が違うのもうれしいところです。なかでも、せいろのフタを開けるとふわっと湯気が立ち昇る、点心(テンシン)がとくに好きだという人が多いはず。

いまではファミリー向けレストランでも食べられるほど、点心は身近な食べ物として定着をしています。そんな点心と飲茶(ヤムチャ)には、はっきりとした違いがあるのです。この記事では、知っているようで知らない点心について、わかりやすく解説します。

点心の意味

間食や軽食を指す

点心とは、中華料理で「軽食・間食」を指す言葉。中国ではさらに、日本人が思っている範囲をはるかに超えて、さまざまな食べ物を点心と呼びます。中国の人はケーキやクッキー、チョコレートなどの菓子類も、点心に分類するのが一般的。これにはさすがにびっくりですね。

小皿も点心

中華料理では、主菜とスープ以外の料理を点心と呼ぶのが普通です。春巻きや肉まんのように、ひとつずつ分けられた料理だけではありません。炒め物やあんかけ料理など、通常は大皿で提供される定番メニューも対象。小皿に盛って、正式な食事時間以外に食べれば、それも点心と呼びます。

点心の種類

点心には大きく分けて、甜点心(テンテンシン)と鹹点心(シェンテンシン)の2種類があります。さらに、小吃(シャオチー)や果子(グオズ)に分けるという意見も。点心に明確な定義はないものの、以上の4種類について簡単に解説します。

甜点心(テンテンシン)

おもに甘い味の点心のこと。ごま団子や桃饅頭のほか、杏仁豆腐、マンゴープリンなど、冷たいお菓子も甜点心に分類されます。これらは中華料理のコースで出てくることが多く、最後に食べるデザートも甜点心です。
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