正しい方法はどれ?ワイングラスの持ち方

日本で一般的なワイングラスの持ち方

日本ではワイングラスのステムを持つのが主流です。ステムを持つことで手の温度が伝わらず、ワインの風味を損いにくいほか、エレガントに見えるというメリットもあります。

海外で一般的なワイングラスの持ち方

海外ではワイングラスのボウルを持つのが一般的。理由は諸説ありますが、ステムよりもボウルのほうがグラスを安定して持てるため、ワインをこぼす危険性が低いからという説が有力です。

日本と海外の持ち方のどちらが正しいの?

じつはワインの持ち方に正式なマナーはなく、ステムとボウルどちらを持っても問題ありません。一般的な持ち方を取り入れるなら日本ではステム、海外ではボウルを持つのがベターと言えるでしょう。

ただし海外では100%ボウルを持つとも限りません。アメリカやフランス、イギリスなどの大統領・首相がワイングラスを持つシーンや海外映画でワインを飲むシーンを調べると、ボウルではなくステムを持つこともありました。

人の多い立食パーティーではグラスを安定して支えられるボウルを持ち、席に座ってゆっくりとワインを楽しむときはステムを持つなど、それぞれのメリットを活かし、TPOに合わせて持ち方を変えるのがおすすめです。

持ち方以外も。覚えておきたいワインのマナー

ワインの香りを楽しむときはステムかフットを持つ

ワインの香りを引き出すためにグラスを回すことを「スワリング」と言います。スワリングすることで逆に香りを損なってしまうワインがあったり、慣れていないとワインをこぼしたりするおそれがあるので、無理におこなうのは控えましょう。

座ってスワリングをおこなうときはグラスを持ち上げず、台座部分のフットを手で固定するように軽く押さえます。立っているときはフットに近いステムの根本部分をしっかりと持ちましょう。

どちらの場合も、右利きの人は左回し、左利きの人は右回しにするのがポイント。こうすることで万が一こぼれてしまっても自分にワインがかかり、周囲の人に迷惑をかけないというメリットがあります。

注がれるときはグラスを持たない

ホテルや高級レストランでは、ワインは自分で注がず、ソムリエや店員に注いでもらうのがマナーです。このときグラスは持ち上げず、テーブルに置いたままにしましょう。日本ではお酌をしてもらうときにグラスを持ち上げる文化がありますが、ソムリエがいるようなレストランではマナー違反になってしまうので注意してくださいね。

また男性と女性が同席する場合は、男性が女性に注ぐのがマナー。このときワインボトルは片手で持ち、グラスの1/3程度まで注ぐのがポイントです。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ