ライター : FOODIE

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この記事は、三越伊勢丹が運営する、「FOODIE」の提供でお送りします。
おいしいワインを飲むとき欠かせない、ワイングラス。以前紹介した「デイリーワインを格上げ! リーデル店長が教えるワイングラスの選び方」では、グラスの選び方で大きく変化するワインの味に驚かされました。 でも、高品質なワイングラスはとってもデリケート。間違ったお手入れをしていると、割れたり、傷や汚れが付いたりしてしまうことも……。せっかくのグラスは、ピカピカのまま愛用したいですよね。
今回は、<リーデル>伊勢丹新宿店の店長によるグラス講座<番外編>、ワイングラスの正しいお手入れ方法を紹介します。

ワイングラスのお手入れ3ステップ

STEP① 飲んだら洗うな!? パーティ当日は水を入れるだけ!

楽しいパーティの後、大切なワイングラスはすぐに洗いたいところですが……店長は「飲んだら、その日は洗わない!」とストップをかけます。
「ワイングラスがもっとも割れやすいのは洗浄のときです。お酒が入って手もとが雑になると、力が入りすぎたり、蛇口やほかの食器にぶつけたりする危険が増します。その代わり、グラスを軽くすすいで、中に水を入れたまま置いておきましょう」
このひと手間が重要。飲んだまま放置していると「グラス内に残ったワインが乾くことで、グラスに色素が付いてしまいます。また、水を入れ乾燥させないことで、汚れを未然に防ぐのです」

STEP② 洗剤は飲み口にちょっとだけ。力を入れずにボウルを軽く洗う

パーティの翌朝、クリアな頭でグラスを洗いましょう。使う洗剤はほんの少しだけ。泡立てたスポンジをそっと飲み口に当てます。
「ワイングラスは、料理の油や口紅などが付く飲み口がもっとも汚れます。まずはここをスポンジで軽く洗い、次にボウル内にスポンジを入れて内側を洗います。ワインの汚れは水溶性なので、ゴシゴシ磨く必要なし。温かいお湯でさっと流せば、汚れは十分に落ちますよ」

STEP③ 大きめのクロス2枚で水分を吸い込む

洗ったグラスは逆さにして水気を切り、一番重要な「拭く」ステップへ。大きめのクロスを2枚用意し、片方のクロスでボウルを包み、もう片方のクロスをボウルの中へ入れます。この状態で両手のクロスを回し、ボウルの中と外の水分を吸い取っていきます。
「ボウルの奥まで届かない小さなクロスだと、指を入れて『拭く』形になり、飲み口に力がかかってしまいます。大切なのは水分をやさしく『吸い取る』イメージ。力は不要です」
絶対やってはいけないNG行為は、ボウルと台座をそれぞれ両手で持ってひねるように拭くこと。ボウルと支柱の接合面はとても繊細なので、負担をかけないように注意しましょう。

ピッカピカのワイングラスのできあがり!

3つのステップでお手入れ完了。見てください、高級レストランのように輝くグラスになりました。
「水分が完全になくなれば、あとはほかの食器と同じように食器棚で保管してください。より万全に保管したいなら<リーデル>のグラスの購入時に入っている箱を使うのもおすすめですよ」
ちなみに<リーデル>では、ワイングラスを固定できるタイプの食器洗浄機を推薦しています。自宅の食器洗浄機がワイングラスに対応しているかチェックしてみましょう。
ワイングラスはデリケートな一方、正しいケアをすれば10年以上も使用できるのだそうです。3つのステップを実践して、ワイングラスと長く付き合いたいですね。
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