ライター : yuco_1111

高校男女の子どもを持つアラフィフ母です。 兼業ライターをやりつつ、お弁当作りにハマって毎朝早朝よりせっせとお弁当製作にいそしむ日々です。

監修者 : 工藤 孝文

工藤内科 副院長

福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。現在は、福岡県みやま市の工藤内科で診療を行っている。 「ガッテン!」(NHK)、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)、…もっとみる

「牛乳は体に悪い」という噂

牛乳といえばカルシウムを筆頭に、豊富な栄養素を持つ飲み物の代表ですね。学校の給食でも、毎日のように出てきたものです。ところが、最近、牛乳は体に悪いという意見が注目されていることをご存じですか? 牛乳は健康にいいとされる身近な飲み物です。とくに小さなお子様は口にする頻度が高いものですから、"体に悪い"と言われると、子どもを持つお母さん方はドキッとしてしまいますね。牛乳が体に悪いと言われるようになった背景には、どんな経緯があるのでしょうか。

なぜ牛乳は体に悪いと言われているの?

牛乳が体に悪いと大々的に言われ始めたきっかけは、2005年発行のベストセラー本である、新谷弘実さんの「病気にならない生き方」だと言われています。それまでも、牛乳が健康によくないとされる説はぽつぽつとあったものの、胃腸内視鏡の外科医が著書のなかで、"牛乳が体に悪い"と主張したことから注目を集めるようになったのです。 ベストセラー本になったことで、筆者がテレビなどのマスコミに取り上げられる機会も多くなりました。なかでも"牛乳が体に悪い"という主張は、それまでの常識をくつがえす衝撃的な内容だったため、ひんぱんに取り上げられました。

マクロビオティックも原因のひとつ

また、その数年前、聖書に次ぐベストセラーと言われている育児書の改訂版のなかでも、「乳製品は2歳以降は必要ない」と訂正されました。 この育児書の著者自身が体調を崩し、乳製品を含むすべての動物性食品の摂取をやめるマクロビオティックを実践したことで、体調が回復したため、人間には動物性たんぱく質は不要とする考え方に変わったことが原因だと言われています。 マクロビオティックは牛乳のみならず、すべての動物性食品を必要ないと考えており、著者は牛乳だけが体に悪いと言っているわけではないのですが、支持者の多い育児書の著者が提言したことによって、その反響が大きかったのです。

実際のところはどうなの?

実は現在、牛乳が体に悪いとする研究報告はなされていません。科学的根拠がないのです。そのため、現在では、牛乳は"体に悪い"とする側と"健康にいい"と主張する側が真っ向から対立している状態なのです。

牛乳はそもそも人間の体に合っていないという意見

牛乳が体に悪いという主張のなかには、牛乳自体が人間の体にそぐわないという意見があります。そもそも、牛乳は母牛が子牛を育てるための母乳です。牛乳は牛を育てるために有効な成分を備えていて、それを最大限有効に利用できるのは牛であり、異種生物である人間はそれを享受できない、という意見です。 また、実際に臨床現場に携わる医師や研究者の主観として、日常的に牛乳や乳製品を摂る人の腸相がよくない、という意見もあります。腸相とは腸の見た目の状態のことを言いますが、大腸内視鏡検査をすると牛乳を常食している人ほど腸相がよくない、といいます。

ヨーグルトは体に悪い?

牛乳が体に悪いというならば、乳製品であるヨーグルトはどうなのでしょうか。ヨーグルトは牛乳に乳酸菌などを加えて発酵させた食品で、消化吸収率が高くなったり、腸の調子を整える効果があるため、大人でも積極的に摂っている人の多い食品ですね。 牛乳が体に悪いと主張する医師や研究者は、ヨーグルトもまた、健康にいいとは言いません。ヨーグルトが腸の調子を整えるのは乳酸菌の働きだと言われています。しかし、乳酸菌は人間の体内にも常在していて、体外から取り入れた乳酸菌は除外されてしまうという説があります。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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