使用しない方がよい素材もある

重曹には「研磨剤効果」がありますので、素材によっては塗装をはがしてしまったり傷付けてしまったりする事もあります。漆器、大理石、クリスタル製品などの高価なものに使用する場合は注意したほうがよいでしょう。

また、重曹とタンパク質を組み合わせてしまうとシミになって見栄えが悪くなることがあります。畳・ゴザ・塗装されていない木材・シルク製品には使用を控えたほうがよさそうです。

食用として使う場合は、使用量に注意

身体によいと言っても、「炭酸水素ナトリウム=塩分」ですので、食用として使用する場合は、塩分の過剰摂取にならないようにしましょう。

重曹は安全な原料を使用していて、身体にも、地球にもやさしいのですが、使い方を間違えるとトラブルを発生することになりますので、使用方法をきちんと確認したうえで活用するとよいでしょう。

キッチンの油汚れは落ちにくい……

食材を炒めたり、焼いたり、揚げたり、キッチンでの油の使用は必要不可欠ですよね。キッチンのまわり代表的な「油よごれ」は付着後すぐに対処すれば、水拭きで十分に落とすことができるそうです。ですが、なかなかできないのも事実。そのちょっとした汚れをそのまま放置しておくと、気付いたときには油汚れがこびり付いて、拭いてもまったく取れない!といった事態が起きてしまいます。

油汚れが落ちない原因は付着した油が長時間空気に触れ、酸化し、樹脂化してしまうからなんです。

とくに換気扇やガスコンロ周辺は、汚れやすい場所といえます。料理中に油が飛び跳ねたり、気化した油が水蒸気となって付着し、時間がたつことで油に戻り、油に戻った汚れがまた加熱されて酸化し、空気中の綿ぼこりとくっ付き、ドロドロベタベタになってしまうのです。

掃除のまえに重曹を準備

「重曹」は粉末で販売されているので、そのままお掃除に使うこともできますが、ちょっと手を加えるだけで、お掃除にとっても役立つ便利な“重曹アイテム”に変身するんです。

クレンザー

【材料】
・重曹……40g
・食器用液体せっけん……大さじ4杯
・酢……大さじ1杯

【作り方】
・重曹に食器用液体せっけんを加えてよく混ぜる。
・酢を加えると発泡するので、全体がふんわりしたら完成。

魚焼きグリルなど、とにかく最強な油汚れに力を発揮してくれます。

スプレー

【材料】
・約40℃のお湯……100ml
・重曹……小さじ1杯程度

【作り方】
お湯に重曹を加えてよくかき混ぜる。

重曹は水には溶けないので、40℃ぐらいのぬるま湯を使用するのがポイントです。また、100円ショップでも購入できるスプレーボトルに入れておくと日常のお掃除にも使えるので便利ですよ。

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